「毎日が同じことの繰り返し」「朝起きてもワクワクすることがない」そのように考えては、ため息をつく日々を送っていませんか?
生活や健康面で変化を感じやすい50代は、これまでとの違いについていけずに虚無感を感じる人も少なくありません。
この記事では、楽しみがないと感じる50代の女性に向けて、生きがいを見つけるためのヒントをご紹介します。参考にして、少しでも笑顔で過ごせる日を増やしましょう。
50代になると「楽しみがない」と感じやすい理由

50代は第二の人生の始まりとも言われるくらい、転換期を迎えるタイミングです。大きな変化が起きる時だからこそ、楽しみがないと感じるようになるのです。
具体的に4つの理由を見ていきましょう。
子育て・仕事の役割から解放されたあとの空白感
長年、家庭や職場で何かの「役割」に追われてきた女性ほど、それが終わった途端にぽっかりと心に穴が空くような感覚を味わいやすくなります。
「母親として」「社員として」と忙しくしていた日々が過ぎ去ると、自分の存在価値や目標が見えなくなり、何をしても心が動かないと感じることも。
自分のために使える時間が突然できると、人は何をすれば良いのかわからなくなるものです。やりたいことを見つけられない状況が続くと、空白の時間が長く感じられてしまうでしょう。
心と体の変化(更年期・体力低下・うつ気味)
50代は心と体に大きな変化が訪れる時期。更年期によりホルモンバランスが乱れ、イライラ・不安感・やる気の低下などが起こりやすくなります。
体も疲れやすくなり、集中力の低下や睡眠の質が悪くなったりします。

前より疲れやすくなった・・・

体が重くて外出が億劫
心身の不調により、活動的になること自体が難しく「楽しみどころじゃない」と感じる人もいるでしょう。
孤独や人間関係の変化による精神的な揺らぎ
子どもの独立、夫婦間のすれ違い、両親の介護など。人間関係の形が変わることで、孤独感や心の揺らぎを抱える人も多いです。

友達と会う機会が減った

誰とも話さない日がある
孤独に過ごす時間が増えると、楽しみを感じにくくなってしまいます。
自分だけが楽しむことへの罪悪感
長年、家族のために時間とエネルギーを注いできた女性ほど、自分のためにお金や時間を使うことに抵抗を感じてしまいます。
特に、自分の欲しいものよりも家族のものを優先していた人ほど、自分にお金を使うことを無駄遣いと考えるでしょう。

自分のためだけにお金を使うのは贅沢なのでは?

楽しく過ごしたいなんて、わがままに見えるかも・・・
このような気持ちが、楽しみへのブレーキとなってしまうのです。
「楽しみがない」と感じたときの対処法

楽しみがないと感じた時、次の一歩を踏み出すための対処法をご紹介します。3つの方法の中から、まずは自分にできそうなことから始めてみてください。
今の気持ちを書き出して“心の整理”をする
「楽しみがない」と感じている時は、気持ちがマイナスに向きやすく落ち込む一方です。まずは、「なぜ楽しみがないと感じるのか?」その理由を書き出してみましょう。

書き方は自由に!思うがままに書いてみてください
気持ちが整理されていないと、モヤモヤとした気持ちだけが渦巻き続けます。感情を言葉にすることで、自分でも気づかなかった思いや、次の一歩が見えてくることがあります。
SNSやYouTubeで「人の楽しみ」を覗いてみる
他人の楽しみや日常を「ただ眺めるだけ」でも、自分の好みや興味に気づくヒントになります。最近では主婦の方が家事のVlog動画をあげていたり、好きなことを発信したりしています。

料理Vlogを見ていたら、好きな料理を作りたくなった!

推し活動画を見て、自分も好きなことをしてみたくなった
楽しく過ごしている人を見ていると、「やってみたい」気持ちは芽生えてくるものです。小さな気づきが、心の火を少しずつ灯してくれるでしょう。
無理に楽しもうとせず、まず“何もしない時間”を許す
日常に楽しみがない自分を責める必要はありません。むしろ「今はそういう時期なんだ」と受け入れて、何もしない時間を意識的に持ってみましょう。
何もせず、ぼーっと過ごすことも自分を癒す大切な時間です。これまで頑張ってきたからこそ、体と心が休息を求めているのかもしれません。エネルギーがチャージできたら、また動き出せるようになりますよ。
50代から始められる「小さな楽しみ」10選
「自分が何をしたいのかわからない」という50代女性の方のために、気軽に始められる趣味をご紹介します。日常の小さな楽しみとして、無理なく始められるものばかりです。
まずは気になるものから試してみて下さい。
1人で気軽に楽しめる趣味

1人で気軽に楽しめる趣味を6つご紹介します。
読書
あらゆる物語の世界に浸れる小説は、時間を忘れさせてくれます。登場人物に心を動かされ、胸いっぱいになるでしょう。実用書では新たな発見を楽しめます。
カフェ巡り
お気に入りの空間で過ごすひとときが心の癒しに。好きな空間、好きなコーヒーの味を探す時間も楽しみの一つになります。
ガーデニング
植物に触れることで、癒しと季節の移ろいを感じられます。自分の手で育てられる楽しみは、成長する植物たちの姿を見ることで達成感も感じられるでしょう。
推し活
アイドル・俳優・アニメ…誰かを応援するのも立派な趣味の一つです。誰かに夢中になる時間は、心を豊かにしてくれるでしょう。
日記・ブログ
気持ちを綴ることで、心が整理され前向きな気持ちになれます。自分が書いたブログを誰かに見てもらえれば、モチベーションにもつながります。好きなことについて語れば、趣味仲間が見つかることも。
手芸・クラフト
刺繍・編み物・パッチワークなど、手を動かすことで集中力を高められます。作品が出来上がった時は、何ものにも代えがたい達成感を得られるでしょう。
適度に体を動かして楽しめる趣味

適度に体を動かすことは、心身ともにリフレッシュにつながります。運動が苦手な方でも始められる趣味を4つご紹介します。
散歩
ゆったりと歩くことで、近所の道にも新しい発見があるかもしれません。公園や自然の中を歩けば、リフレッシュにもなります。
ウォーキング
無理なく気軽に始められ、生活習慣病の予防につながります。心地よいペースで歩き続けることで、心肺機能を向上させ、脳の活性化にもなります。最初は少しの距離から始め、その日の体調に合わせて調整していきましょう。
太極拳
ゆったりとした動きで、体に負担をかけにくいのが魅力。姿勢改善や腰痛予防にもつながり、体のダルさを軽減できるでしょう。深い呼吸と共に動くため、自律神経も整えられます。
ヨガ
ヨガは体の柔軟性を高め、姿勢を整えてくれます。心と体を繋ぐヨガは、自分に意識を向ける習慣となるでしょう。「人と比べない」「無理をしない」が基本のため、自分を受け入れる練習にもなります。
50代におすすめの趣味を他にも知りたい人は、以下の記事もあわせてご覧ください。
50代は「楽しむこと」に遠慮しなくていい

楽しみを見つける方法を紹介してきましたが、それでも罪悪感を感じてしまう人はいるでしょう。これまで頑張ってきたあなただからこそ、楽しむことを遠慮する必要はありません。
自分のために時間やお金を使うことを肯定する
「家族のために」が当たり前だった毎日から、「自分のために」へとシフトしてもいい時期です。誰もあなたが楽しんでいるのを邪魔する人はいません。
趣味を楽しんだり、旅行をしてみたり、自分だけのご褒美時間をつくることは、心の健康維持に必要不可欠です。

あなたが楽しむことで、周りの人も笑顔にできます。
自分のために時間やお金を使うことは、回り回って周りの人のためでもあるのです。
「頑張らない楽しみ方」を受け入れる
20代・30代の頃のような“アクティブさ”がなくても大丈夫。今は「無理なく・心地よく」楽しめるスタイルを大切にしていいのです。
楽しみ方に「正解」はありません。静かに丁寧に、日常を味わうことが、今のあなたにとっての豊かさにつながります。
「楽しめない時期」も、次のステップへの準備期間
何をしても楽しくないと感じる時期は、「次に変わる前の静けさ」かもしれません。焦らず、その時間を味わうことも大切なプロセスです。
今の自分の心と向き合い、今だからこそ感じられる思いを味わいましょう。
まとめ|人生後半こそ、自分の人生を楽しんでいい

楽しみがない日々に、落ち込む必要はありません。心が動かないときは、「ちょっと立ち止まって、自分に目を向けるタイミング」なのかもしれません。
少しでも動ける!と思ったら、まずは小さなことから始めてみてください。今回ご紹介した小さな楽しみが、人生を彩る「楽しみ」に変わっていくかもしれません。
今だからこそ、自分のために。人生の後半を「自分らしく」楽しんでいきましょう。小さな一歩が「また楽しめる自分」につながりますよ。
「50代女性が人生を楽しむために!以下の記事もあわせてご覧ください」