家族がいるのに、どこか満たされない・・・そんな違和感に気づいたことはありませんか?
日常は滞りなく進んでいるのに、心のどこかがぽっかりと空いている。パートナーや子どもとの会話はあっても、そこに自分が存在していないように感じる。そんなとき、人は無意識に家庭の外に癒やしを求めてしまうことがあります。
家庭以外に癒やしを求める時にできることと、癒やしを求める理由について解説します。
なぜ「家庭以外に癒しを求めたくなる」のか?

家庭は本来、安らぎの場所であるはずです。しかし、気づけば家庭の中で果たさなければならない「義務」や「責任」に押しつぶされてしまう人は少なくありません。

家事や育児を全て任されるので、疲れてしまいました。
自分らしく過ごせない日々が続くと、笑顔も会話も減り、自分の居場所がわからなくなってしまうでしょう。
「寂しい」と口にすることさえ、許されないような空気。頑張って当たり前、我慢して当然、そんな風に自分を押さえ続けているうちに、心が悲鳴を上げ始めるのです。
癒しを外に求めることは、逃げではありません。心を守るための自然な反応であり、自分を保つための大切なサインなのです。
本当は誰かに話を聞いてほしいだけ

家庭以外に癒やしが欲しいと感じている時、本当はただ誰かに自分の話を聞いて欲しいだけかもしれません。誰かに話を聞いて欲しいと感じている時、実は心の中では様々な悲鳴をあげています。
「自分の気持ちに気づいてほしい」欲求
「頑張ってるね」「あなたの気持ち、わかるよ」
そんな一言がただ欲しいだけなのに、それすら言ってもらえない現実。 本当は、自分の中にある気持ちをわかってほしい、気づいてほしいという思いが心の奥にあるのです。
パートナーや家族では受け止めきれない感情もある
家族は大切な存在です。だからこそ、傷つけたくなくて言えないこともあるでしょう。近しい人間よりも、第三者の方が相談しやすい時もあります。

心配性の妻はなんでも否定的に捉えてしまうので、中々相談できません
近すぎる相手だからこそ、共感よりも「正論」で返されてしまい、逆に孤独を感じてしまう時もあるでしょう。特に女性が夫に相談する際は、論理的に返されて何も言えなくなってしまうことも。
その結果、身近な人には話せない感情を外の誰かに求めてしまうのです。
感情を外に出せず心が疲れている
「話したいけど、誰に話せばいいのかわからない」 「どうせ理解されない」
そんな思いが積み重なると、心はどんどん疲弊していきます。あなたが疲れているのは弱いからではなく、ずっと感情を押し殺してきたからです。
感情を抱え込みすぎると、「誰でも良いから話を聞いてほしい!」という気持ちになります。
癒しを求める気持ちは、誰にでもある“心のSOS”

癒し=恋愛や不倫、というイメージを持つ方もいますが、それは一側面にすぎません。癒しを求める気持ちの中には「受け止められたい」「認められたい」「話を聞いてもらいたい」気持ちが隠されています。
頑張り続けてきた人ほど、「私が弱音を吐いてはいけない」と思い込み、一人で抱え込んでしまう傾向があります。
しかし、「誰かに自分の気持ちを受け止めてほしい」と感じるのは、ごく自然な感情です。 あなたは悪くありません。あなたの心が、「これ以上我慢しないで」とサインを出しているだけなのです。
“家庭外の癒し”を求めるあなたにできる5つのこと

家庭以外の癒やしが欲しい時にできる5つのことを紹介します。「辛くてどうしようもない」「一人でどうすればいいのかわからない」そんなあなたに試してほしい内容ばかりです。まずは、どれか1つ試してみてください。
① 話を聞いてくれる相手を探す(友人・カウンセラー・匿名相談)
信頼できる友人がいれば、素直に頼ってみましょう。世間話でもなんでも、自分の話を誰かに聞いてもらえるだけで心が楽になることがあります。

みんな自分の家庭や仕事で忙しいから、迷惑になるかも・・・
気を遣いすぎて友達に話すのが難しい場合は、匿名のチャット相談やカウンセリングサービスを利用するのも一つの方法です。匿名だからこそ気負いせず、自分の思いを赤裸々に打ち明けられます。
誰かに話すことで、自分の気持ちが整理され、癒しを感じられることがあります。
② 「共感」でつながれる場所に身を置く(掲示板・コミュニティ)
同じ悩みを持つ人たちとつながることで、「悩んでいるのは私だけじゃない」と思えます。
- LINEオープンチャット
- GRAVITY
- 発言小町
- 匿名の掲示板
同じ悩みや価値観を持つ人と繋がれる場所はたくさんあります。LINEオープンチャットはあらゆる話題に沿ってグループが作られているため、自分の話したい話に即した場所が見つかりやすいです。通常のLINEとは異なり、名前もアイコンも変えられるので身バレの心配もありません。
GRAVITYは優しいSNSと言われ、匿名で悩み相談ができます。些細なことでも投稿できるので、同じ悩みを持つ人や価値観を持つ人からの意見が気軽に聞けます。

匿名相談しやすい場所を見つけると、適度なガス抜きができますよ。
③ 自分の本音をノートに書き出してみる
誰かに話を聞いてほしいくらい辛い気持ちが溢れている時は、自分の本音をノートに書き出してみましょう。自分が何を思っているのか、何が辛いのかを書き出すことで、自分の感情を客観的に見ることができます。

本音が見えると、辛さの原因がわかりますよ!
ただ感じていることを書き出すだけで、気持ちが整理されていきます。書き方がわからなくて難しい人は、以下の方法を試してみてください。
- 気軽に書けるノートや紙を用意する
- 書く内容を吟味せず、思いつくままに書き出す
- 書き出した内容に感情のラベルをつける
- なぜそう思ったかを掘り下げる
- 自分に労いの言葉をかける
まずは思いつくままに書き出し、後から掘り下げる手順が大切です。ノートに書き出すことで、自分で自分を労う習慣が作れますよ。
④ 恋愛感情と“心の拠り所”を切り離して考える
恋愛感情と心の拠り所は別物です。しかし、辛い感情から誰かに癒しを求めて依存しすぎると、恋愛感情と混同しがちです。

私を癒してくれる・理解してくれる人はこのしかいない!
そのような特別な人を作ってしまうと、不倫関係に発展する可能性があります。「この人がいないとダメ」となる前に、一歩引いた視点で関係を見直してみましょう。
⑤ 自分に優しくできる習慣を少しずつ取り入れる
小さなセルフケアが、心に大きな安心を与えてくれます。
- 好きな香りを取り入れる
- お気に入りのカフェに行く
- ウォーキングをする
- 10分だけでも読書の時間を作る
- スマホから離れる時間を作る
自分を大切にする時間を作ることで、外に癒しを求めすぎることがなくなります。忙しくて自分の時間を作る暇がない人は、まずは5分でも10分でも構いません。少しでも自分の時間を持つことで、心の癒しにつながります。
「誰かに話を聞いてほしい」と思ったときに使えるサービス

誰かに話を聞いてほしいと思った時に、使えるサービスを3つご紹介します。どれも気軽に使えるものばかりですので、辛い気持ちを抱えきれない時に活用してみてください。
傾聴専門サービス(電話・チャット)
傾聴専門サービスとは、話を聞くことに特化したサービスです。専門のスタッフがあなたの話を否定せずに、共感しながらじっくり聞いてくれます。悩みやストレスを軽減してくれるサービスとして、今注目されています。
プロ相手だからこそ、気を遣わずに本音を話せるでしょう。じっくりと聞いてくれるので、普段気持ちを伝えるのが苦手な人でも話しやすいですよ。
電話・チャット形式が選べるサービスも多く、匿名で利用できるのが特長です。
大人の心のつながりを支援する既婚者マッチングアプリ
「誰かに話を聞いてほしい」という想いに寄り添うマッチングサービスも増えています。既婚者専用マッチングアプリは、同じような境遇を持つ人と繋がれるサービスです。
恋愛目的というより、心の支えや会話相手を見つけるために使っている人も少なくありません。既婚者同士だからこそ、悩みを理解し合える人と出会えるでしょう。

既婚者同士だからこそ、安心して繋がれます!
一般的なマッチングアプリとは異なり、心の拠り所や趣味友達を探している人も多く、気軽に利用できるのが特徴です。既婚者同士のため、異性と連絡をとることへの理解を示してくれる人がほとんどです。
心理カウンセリング
どうしようもなく辛い時は、専門家の力を借りるのもひとつの選択です。プロに相談することで、心が軽くなりやすく、改善策を見つけられるかもしれません。
心理カウンセリングと聞くとハードルが高く感じられますが、最近ではオンラインでカウンセリングが受けられます。
自宅にいながら受けられるため、ハードルが低く気軽に利用できます。
まとめ|家庭以外に癒しを求めることを責めないで

家庭の中で満たされない気持ちがあること、それを誰かに受け止めてもらいたいと思うこと。それは、決して悪いことではありません。誰かに話をするだけで、心がふっと軽くなることがあります。今回紹介したサービスを活用しながら、辛い思いを和らげてくださいね。
あなたの気持ちは、大切にしていいものです。自分の感情に正直になることで、これからの人生をより良いものにできます。どうか自分自身を責めずに、労わる選択をしてください。