「オープンマリッジって、実際どうなの?」近年、夫婦関係の新しい形として注目されているオープンマリッジ。互いの合意のもとで、配偶者以外の人と恋愛や性的な関係を持つことを認める新しい夫婦の在り方です。一方で、「浮気と何が違うの?」「本当にうまくいくの?」といった疑問や批判の声も少なくありません。
この記事では、オープンマリッジの基本的な仕組みから、実際に体験した人のリアルな声、そして賛否が分かれる理由までを徹底解説します。「自由な関係」に憧れる人も、「興味はあるけど不安…」という人も、自分らしいパートナーシップを考えるヒントにしてください。
オープンマリッジに批判的な声が殺到

芸能人やドラマの中などで、オープンマリッジという言葉はよく聞くものの、実際には批判的な声が多いのが事実です。どのような声が寄せられているのか、SNSやネットの意見を元に見ていきましょう。
ユーチューバーヒカル大炎上
2025年9月14日、ユーチューバーのヒカルがオープンマリッジを公言したことで炎上騒動が起きました。

妻である実業家・インフルエンサーの進撃のノアを心配する声が高まっています。
その背景には、2025年5月31日にヒカルが「今まで幸せな恋愛をしてこなかった」と語るノアを幸せにしたいという理由で、交際0日婚を発表したことにあります。二人の結婚生活を応援する空気が広がる中、わずか3か月半後にオープンマリッジを宣言しているのです。

結婚後のルール後出しが大きな反発を招いています。
- 結婚の意味は?
- 倫理的にどうなの?
- 流石にないわ。ガチ無理なった
- 女性が虐げられてるの見ても不快なだけ
ヒカルに対する風あたりは強く、批判が殺到しています。実際、チャンネル登録者数は動画公開以降の約4日で20万人以上減少しています。この反応は、オープンマリッジという概念がまだ一般的に受け入れられていないことを象徴しています。
SNSでは冷ややかな意見が多い
オープンマリッジに対して、冷ややかな意見が多いのは、 オープンマリッジを宣言する著名人が、「浮気したい」「自由がほしい」といった言葉を強調するためです。そのため、例え「合意あり」のオープンマリッジであっても、「浮気」や「不誠実さ」というイメージと結びつけられてしまいます。
また、SNSでは感情的・断片的な情報で判断されやすく、「言い訳に聞こえる」「平等ではないのでは」という疑問を持つ人が増えるのも批判的になる理由の一つです。
- 夫婦関係が壊れそう
- オープンマリッジでも結局不貞行為でしょ
- 慰謝料を払いたくない魂胆じゃないか
批判の背景には、嫉妬心・倫理観・情報不足が絡んでおり、リスクを過小評価して始めることへの警鐘でもあります。
オープンマリッジで心が離れる可能性

オープンマリッジだと「夫婦関係が壊れてしまうのではないか?」といった懸念がある人も多いでしょう。ここでは、実際にオープンマリッジを始めて心が離れてしまった夫婦の例を紹介します。
一方が受け入れられないまま始まってしまう
30代女性・彩さん(仮名)の体験です。
夫に「オープンマリッジにしよう」と提案され、最初はOKしたものの、心のどこかではもやもやとした不安を抱えていました。そんなある日、夫が他の女性と会うと聞いた瞬間、胸が張り裂けそうになりました。その時に「言葉では同意していたけど、心では受け入れられなかった」のだと実感し、一緒にいるのが辛くなってしまいました。
どちらか一方が心の準備ができていないままオープンマリッジを始めてしまうと、夫婦の心は離れてしまいます。言葉で話すのと体感するのとでは、話が違うということです。
夫婦の絆がなくなる可能性
40代男性・隆さん(仮名)の体験です。
元々女遊びが激しかった僕は、妻にオープンマリッジをしたいことを伝え、自由を得ました。後ろめたさを感じることなく他の女性とも関係を持つようになったのですが、日に日に妻との会話は減っていき、気づけば距離が生まれていました。一緒にいても、会話が途切れることが増えてしまい、妻は渋々了承してくれたのだと気づきました。
心理学的には、自由と安心のバランスが崩れると、夫婦の絆は徐々に薄れることがあります。自由を追い求めすぎた結果、家庭内での安心感がなくなってしまい距離が生まれてしまったのでしょう。
子どもなど家庭を築けなくなる可能性
50代女性・絵里さん(仮名)の体験です。
子育てが落ち着き、夫婦間でもすっかり会話がなくなってしまったため、双方合意の元にオープンマリッジを始めました。しかし、オープンマリッジを始めてから子どもが家庭内で戸惑う姿を見てしまいました。子どもには伝えていなかったのですが、感じるものなのですね。「子どもが安心できる環境を作ることが、何よりも大切」と思い、すぐに辞めました。
子どもがいる家庭では、親の関係性が家庭環境に影響します。夫婦間は問題なくても、家庭を築けなくなる可能性があります。
オープンマリッジを実際に経験して良かった意見

ここまで、オープンマリッジに対してネガティブな意見を紹介してきました。しかし、中にはオープンマリッジを行ったことで、幸せな人生を歩めるようになった人もいます。
夫婦関係が柔軟になるケース
35歳の夫妻・健太さんと奈々さん(仮名)の体験談です。
奈々さんが仕事で忙しい時、健太さんは他の女性との関係を楽しむことでストレスを解消しています。その結果、以前はストレスから不満をぶつけ合い、言い合うことが多かった二人ですが、家庭内ではより協力的になり、関係は柔軟になりました。二人は、「お互いの自由を尊重することで信頼が増した」と語っています。
仕事や趣味など、夫婦間でもお互いに自分の時間は必要です。しかし、一方だけが充実していると、満たされない気持ちが不満となって表れてしまいます。
オープンマリッジを取り入れることで、そうした小さな不満やもやもやを解消することで、穏やかに過ごせるケースもあります。
自分らしさを保てた体験談
38歳女性・沙織さん(仮名)の体験談です。
沙織さんは、結婚後に夫から趣味や交友関係を制限されていました。息苦しさを感じていた沙織さんは、オープンマリッジで心の自由を得ました。夫にも自由を与えたことで制限がなくなり、「結婚してから忘れていた自分らしさを取り戻せた」と語っています。
夫婦間では多少の我慢も必要かもしれません。しかし、自分の感情を認めることで、人生の充実度が増すケースもあります。
オープンマリッジの相手を探すなら既婚者マッチングアプリがおすすめ
既婚者マッチングアプリならば、同じ目的を持った既婚者とマッチングできます。一般的なマッチングアプリとは異なり、似た境遇の人と出会えるため、オープンマリッジの相手を見つけやすいです。
Afternoon.(アフタヌーン)ならば、24時間運営がサポートしているので、安心の環境で利用できます。
オープンマリッジに向いている人

オープンマリッジを始めて幸せになる人もいれば、夫婦関係が壊れてしまう人もいます。そこには、向き不向きが関係していました。
柔軟な価値観を持つ人
柔軟な価値観を持つ人は、世間一般の“正しさ”や“普通”に縛られず、自分と他人の違いを認め、「どんな形の関係が自分たちに合うのか」を自ら考え、選択できる人です。

多様な愛の形を受け入れられる心の余白を持っています!
相手の自由を尊重できるため、「相手を所有する」よりも「相手の幸せを願う」気持ちを大切にしています。そのため、パートナーが他の人と関係を持っても、「裏切られた」と感じる前に「それで心が満たされるなら、それも一つの形」と捉えられる心の広さがあります。
価値観が固定化されていないからこそ、白黒をつけずにグレーを受け入れられるのが大きな特徴です。
感情管理が得意な人
嫉妬や不安を自己コントロールでき、冷静に感情を整理できる人は、オープンマリッジに向いています。なぜなら誰かに満たしてもらわなくても、自分の内側で幸せを生み出す力があるため、相手の行動に左右される心配がないからです。
自分の軸で心を整えられるため、心がざわついても感情的に相手を責める心配がありません。

その瞬間の怒りや不安に支配されず、冷静さを保てるのが特徴です!
また、自分の気持ちを整理できる分、相手の行動や感情にも寛容になれるため、自分以外の人と関係を持っても許せる心があります。
コミュニケーション能力が高い人
ここでいうコミュニケーション能力が高い人とは、単に“話し上手”という意味ではなく、感情や価値観の違いを丁寧にすり合わせられる人を指します。相手の気持ちを尊重しながら、自分の意思もきちんと伝えられるため、話し合いを避けず、誠実に向き合うことができます。
- 相手を責めることなく話し合える
- 曖昧な部分をそのままにしない
- ルールを押しつけず、共に決める姿勢を持てる
- 感情を溜め込まずに正直に伝えられる
- 相手の言葉の裏にある本音を理解できる
オープンマリッジは理屈では“自由”でも、現実ではトラブルも起こり得ます。そのような際に、「なぜそう感じたのか」「次にどうしたいか」を冷静に言語化できる人は、関係を修復できます。
自己肯定感が高い人
自己肯定感が高い人は、他者に依存せず、自分の心を安定させる力がある人です。つまり、他人に「満たしてもらう」ことで自分の存在価値を感じるのではなく、自分自身で自分を認められる人のことを指します。

自分の幸せを自分で作れる人です!
相手の愛情に依存しないため、オープンマリッジで相手が誰かを好きになっても「私の価値が下がるわけではない」と考えられるため、心が大きく揺れる心配がありません。
長期的視点で考えられる人
長期的視点で考えられる人は、「今の感情」や「一時的な刺激」に流されず、関係の先にある“自分と相手の幸せ”を冷静に見つめられます。そのため、短期的な満足度を求めて衝動的に行動する心配がありません。
「この関係を続けたら、お互いにどんな影響があるか?」「将来も穏やかな関係を保てるか?」といった点を考えながら選択できるのが特徴です。
「関係を続けるためのルール」や「お互いを尊重すること」を優先できるため、パートナーの幸せや家庭の安定も大切にできます。
オープンマリッジに向いていない人

反対に、オープンマリッジに向いていない人の特徴を紹介します。自分やパートナーが当てはまる場合は、オープンマリッジをする際は慎重に考えた方が良いでしょう。
嫉妬心が強い人
嫉妬心が強い人は、「自分が相手にとっての一番でありたい」という気持ちが強い傾向にあります。そのため、相手の関心や愛情が他の人に向くだけで不安や怒りを感じやすいでしょう。相手の行動に過剰反応してしまうため、パートナーが他の人と関係を持っていることを知ると、「見捨てられたくない」という不安が募ります。

パートナーのために理解しようと努力しても、実際に相手の行動を目の当たりにすると耐えられないケースが多いです。
このタイプの人がオープンマリッジを始めてしまうと、相手の自由な行動に不安を感じやすく、精神的な負担が大きくなります。
家庭を最優先に考えたい人
家族や子どもとの安定を最優先したい人は、オープンマリッジには不向きです。なぜなら、家族との時間や安心感、パートナーとの信頼関係を何より大切にし、「家庭が安定していることが幸せの基盤」と考えているからです。
家族を悲しませたくない、傷つけたくないという思いが強く、家庭内での誠実さを保とうとします。
- 自分や相手が他の人と関係を持つことが「裏切り」に感じられる
- 家庭の時間や感情を外に分けることに罪悪感を抱く
- 子どもに知られたらどうしようという不安が常につきまとう
オープンマリッジのような“自由な愛の形”よりも、「信頼」「安定」「誠実さ」を軸にした関係のほうが、心から満たされるでしょう。
自己主張が苦手な人
自己主張が苦手な人は、自分の意思を伝えられず相手に流されやすいため、オープンマリッジには不向きです。「相手に嫌われたくない」「迷惑をかけたくない」という思いが強く、自分の希望や不安を相手に伝えるのが難しいからです。

こんなこと伝えたら、相手に迷惑になってしまう

相手が楽しそうにしているのだから、不安は飲み込もう
このタイプの人は、表面的には穏やかで協力的に見えますが、心の中で不満や葛藤が積み重なりやすい特徴があります。そのため、オープンマリッジを始めても不満を溜め込みやすく、本音を伝えられずに無理を続けてしまいます。
心の負担が増えるため、夫婦関係が破綻する可能性が高まります。
感情的になりやすい人
感情的になりやすい人は、怒りや不安をコントロールできず、衝動的に反応してしまいます。感情の起伏が激しいため、建設的な話し合いをすることが難しく、関係に影響を及ぼす可能性があります。
オープンマリッジを始める際に大切なルールや不安な面を話し合うことが難しいため、誤解や摩擦も多くなるでしょう。このタイプの人は、怒りや不満が蓄積しやすく、信頼関係を崩す行動(責める、束縛するなど)を起こす可能性もあります。
長期的な信頼関係を築く意識が弱い人
長期的な信頼関係を築く意識が弱い人は、その場の感情や欲求を優先しやすく、「今が楽しければいい」と考える傾向があります。そのため、相手の気持ちや関係の継続より、自分の満足を優先してしまいます。
- ルールや約束を軽視しやすい
- 「飽きた」「面倒になった」と関係を投げ出しやすい
- 責任を取らずに離れる傾向がある

関係性が破綻しやすいタイプです。
オープンマリッジは自由な関係のように見えますが、実際には信頼と誠実さがなければ成立しない関係です。また、夫婦公認で恋人を作るということは、複数の関係を誠実に保つ力が必要になります。「一瞬の自由」ではなく、「信頼を守る自由」を理解し、関係の継続に責任を持てる人が向いています。
まとめ|オープンマリッジの現実と向き合おう

オープンマリッジは、「自由」と「責任」の元で成り立つ関係です。炎上や批判が多くマイナスイメージを抱く人が多いですが、自分らしさや夫婦の信頼を深められた人もいます。
- 心から納得して始める
- 感情管理と境界線を意識する
- 家庭や子どもへの影響を考える
この3つを意識することで、関係を崩さずに自分たちのスタイルを築けます。自由を選ぶなら、責任と自律をセットで持つことが成功の鍵です。
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