ドキドキしていたはずなのに、最近は会っても気持ちが動かない。連絡が来ても嬉しいより「返さなきゃ」という義務感が先に立つ。
それでも―「別れるほど嫌いじゃない。でも、続けるのもしんどい」不倫の倦怠期に入ったとき、多くの人がこの宙ぶらりんな感情に戸惑います。
倦怠期=関係の終わりなのでしょうか?それとも、乗り越えられる一時的な揺らぎなのでしょうか。
この記事では不倫の倦怠期に起きている心の変化と後悔しないための選択の考え方を、感情の流れに沿って整理していきます。
不倫関係にも倦怠期は訪れる

不倫であっても恋愛関係である以上、刺激や高揚感は永遠に続きません。
最初は秘密めいた恋のスリルや会える瞬間のドキドキが大きな原動力になりますが、時間が経つにつれてそれは日常へと変わっていきます。
誰もが経験する「倦怠の波」は、不倫という特性と重なると、より複雑な感情を伴うのです。
不倫の倦怠期とはどんな状態?
不倫の倦怠期は、ある日突然明確に訪れるわけではありません。少しずつ積み重なった変化が、知らぬ間に心の内側で大きな影を落とします。
- 会うたびに感じていたドキドキよりも、「またスケジュール調整か…」と面倒に思う気持ちのほうが先に立ってくる
- 将来の話題を避けるようになる
- 「嫌いになったわけじゃない」のに心が以前ほど動かない
これらは決して稀な現象ではなく、倦怠の入口に立つ多くの人が感じる変化です。不倫関係特有の緊張や制限が薄れると、感情の揺れが小さくなると同時に、現実が浮かび上がってきます。
恋愛の倦怠期と不倫の倦怠期の決定的な違い
一般的な恋愛の倦怠期と、不倫特有の倦怠期には決定的な違いがあります。
不倫は最初から未来を描きにくい前提があり、安心や安定ではなく“秘密と刺激”が関係を支えている部分があります。
加えて、問題が生じたときにオープンな話し合いができにくい構造であるため、感情の擦れ違いが解消されにくいのです。
その結果、「このままでいいのだろうか」という問いを常に抱えながら、倦怠期を迎える人も少なくありません。
なぜ不倫は倦怠期に入りやすいのか

なぜ不倫関係では倦怠期が訪れやすいのでしょうか。それは、不倫に伴う“刺激”が関係の中心にあるからです。
刺激が日常化すると、感情の起伏が減り、これまで隠れていた問題や不安が表面化します。
この章では、心の変化のプロセスに注目して整理していきます。
刺激がなくなったときに起きる心の変化
不倫関係の初期には、隠れて会う緊張感や高揚感が大きな刺激になります。しかし、この刺激は時間とともに慣れへと変わり、もはや特別な感覚をもたらさなくなっていきます。
- 最初は“見つからないか”という緊張感にさえときめいていたのに、今ではそれも習慣になり、ドキドキさえ感じなくなった
- 喜びや悲しみの感情が以前ほど大きくならず、心が動かない“平坦な関係”になっていく
刺激が薄れること自体は決して悪いことではありませんが、不倫の場合は刺激が消えたあとに“何を軸に関係を捉えるか”が大きな課題となります。
「この関係に意味はある?」という無意識の問い
刺激が落ち着いたとき、人は自然と「この関係は私を幸せにしているの?」という問いを抱きます。
未来のない関係に、私は何を期待しているのか?このまま続けて、何が残るのか?
はっきり答えを出そうとしていなくても、心の奥では問い直しが始まっています。
このプロセスは、関係の質を見直す大切な機会でもあるのです。
ときめきが薄れたあとに罪悪感と虚しさが強くなる
倦怠期に入ると、感情の比重が変わります。家族への後ろめたさが前より重くなり、会ったあとに満たされるより虚しさが残ることも増えます。
これは「心が弱いから」ではなく、刺激が減ったことで現実や本音が見えやすくなった結果です。
ここをどう捉えるかが、その後の選択に大きな影響を与えます。
不倫の倦怠期=別れのサイン?見極める3つの判断軸
倦怠期に入ったとき、多くの人が「これってもう終わりなの?」と戸惑います。
でも、それは必ずしも“終わり”とは限りません。以下の3つの視点から、自分の感情と向き合ってみましょう。
①「冷めた」のか「疲れた」のか
まず考えてほしいのは、「自分の気持ちは冷めてしまったのか、それとも単に疲れているだけなのか?」という違いです。
たとえば、相手の顔を見ても何も感じなくなっていたり、連絡が来ても「面倒だな」と思うだけで返信する気にもならない…。そんな状態なら、関心自体が薄れている、つまり冷めてきている可能性があります。
一方で、「本当は会いたい気持ちはあるけど、今は仕事や家庭で心に余裕がない」「会っても楽しめないのは、私の心が疲れているからかも」
そう感じる場合は、感情がまだ残っている“疲労状態”の可能性があります。
この2つは似ているようで、選ぶべき対応がまったく違います。だからこそ、自分の心の状態を丁寧に見つめてみてください。
②一緒にいない時間に心が軽いか、重いか
次に注目したいのは、相手と距離があるとき、自分の心がどう感じているかという点です。
「彼(彼女)がいないと不安で落ち着かない」「会えない時間がつらくて仕方ない」―そう感じるなら、まだ相手への愛着や必要性が強く残っている証拠です。
逆に、「しばらく連絡がなくてもホッとする」「会わない日のほうが気持ちが安定している」と感じるなら、その関係があなたにとってストレス源になっているかもしれません。
人は、心が解放される方向に本音が現れるものです。“そばにいてほしい”という気持ちよりも、“いない方が楽”という感覚が強いなら、その違和感は見逃せないサインかもしれません。
③「変わらない関係」を想像したときの本音
最後に考えてみてほしいのは、「この関係が今のまま続くとしたら、自分はどう感じるか?」という問いです。
今後もこのままの関係が続いたとして――「それでも私は彼(彼女)といたい」「たとえ未来がなくても、今を共有できることに価値を感じる」と思えるのか。
それとも、「このままだと、ずっとしんどいまま」「将来が見えず、時間だけが過ぎていく」と感じてしまうのか。
関係が変わらないことを前提にすると、感情だけでなく“現実”としてどう捉えているかが見えてきます。この問いは、気持ちが揺れているときほど、大きなヒントをくれるはずです。
それでも続けたい人へ|不倫の倦怠期の乗り越え方

倦怠期を迎えても、関係を終わらせたくないと思う方も多いはずです。
ですが「続ける」ためには、かつてのように戻るのではなく、新しい形で関係を再構築する視点が大切です。
刺激を足す前に「期待」を下げる
倦怠期に入ると、「もっと会いたい」「もっと愛されたい」と、心のどこかで相手に期待してしまうことがあります。
でもその期待が叶わないと、「どうしてわかってくれないの?」「私ばかり頑張ってる」と、苦しさが大きくなっていくのです。
不倫という関係には、どうしても超えられない“現実の制限”があります。
毎日の連絡や、週末のデートを当然のように求めることができないからこそ、恋愛に抱いていた理想や願望を、少し現実に引き戻してみることも必要です。
過剰な期待は、すれ違いや自己嫌悪を生みやすくなります。
相手に「もっと」を求めすぎず、自分の心が疲れないラインを探していくこと。
それが、関係を壊さずに続けていくための大切な工夫になります。
距離を置くことは「冷却」ではなく「確認」
距離を置く=終わり、と捉えてしまう人も少なくありません。ですが、実際には、距離を置くことは「関係を冷ます」ためではなく、「本当の気持ちを確認するため」の大切な時間にもなります。
たとえば、会えない時間が増えたとき、自分の中にどんな感情が湧いてくるかを意識してみてください。
「寂しい」「つらい」と感じるなら、それは愛情なのか、それとも相手に依存していたのか。
自分の感情の正体を、冷静に見つめ直す時間として“距離”を活かすことができます。
ただし、不安を煽るような一方的な距離の取り方ではなく、お互いの関係を見直すための静かな時間として使うことが大切です。
会う時間の質を見直す
倦怠期に入ると、「会う回数は変わらないのに、なんだか物足りない」そんな感覚を抱くことがあります。
それは、ふたりで過ごす“時間の質”が少しずつ変わってきているサインかもしれません。
たとえば、いつも同じような場所で、同じような会話をしていないでしょうか。最近は、お互いの本音に触れるような話が減っていないでしょうか。
たまにはデートの場所を変えてみる、普段しないテーマで話してみる。そんな小さな変化が、停滞した空気をそっと動かしてくれることもあります。
「どれだけ会っているか」より、「どんな時間を過ごしているか」に目を向けてみてください。
実は多い「乗り越えようとして苦しくなるケース」
倦怠期を乗り越えようとする気持ちは尊いものですが、頑張り方を間違えると、かえって苦しくなることもあります。
頑張りすぎるほど虚しくなる理由
倦怠期を感じはじめたとき、「関係を立て直したい」と思うのは自然なことです。でもその気持ちが強すぎると、知らず知らずのうちに、自分を追い詰めてしまうことがあります。
たとえば、不安を埋めようとしてLINEを頻繁に送ったり、無理に会える時間を作ろうとしたり、少しでも気持ちを確かめたくて、相手の返信スピードや口調の違いに敏感になりすぎてしまう。
やっと会えたのに、安心よりも気疲れの方が強く、「楽しかった」より「疲れた」と感じてしまうこともあるかもしれません。
そういった状態が続くと、「この関係を守るために、私が壊れていってる気がする」と感じる瞬間が出てきます。
「なんで私ばかり頑張ってるんだろう?」その疑問が心に浮かんだときは、少し立ち止まって、自分の心に問いかけてみてください。
無理に“頑張り続けること”が、必ずしも正解とは限らないのです。
倦怠期を修復対象にすると辛くなる
倦怠期に入ると、「なんとか元に戻さなきゃ」と焦る気持ちが生まれがちです。
けれど、関係のすべてが“壊れた”わけではないのに、「直さなきゃ」と思い込んでしまうと、自分を責める方向に向かってしまうこともあります。
そもそも、関係のかたちは時間とともに自然に変わるものです。ときには、うまくいかない時期や、感情が落ち着く時期があるのも当たり前。
そんな変化を「不具合」として無理に元に戻そうとすると、かえってしんどくなってしまうのです。
だからこそ、まずは今の状態を否定せずに受け入れてみること。「変わったね」と思っても、それを悪いことと決めつけない。
修復ではなく、変化との付き合い方を考える―。そんな柔らかな向き合い方が、自分を守ってくれるはずです。
不倫の終わりを考え始めた時の心の整理方法

関係に疑問を感じ始めたとき、それは悪いことではなく、心が正直に反応している証です。
その気持ちを無視せず、静かに見つめる時間を取りましょう。
好きだけでは続けられなくなった理由
「まだ気持ちはある」「嫌いになったわけじゃない」。そう思っているのに、それでも続けるのがつらく感じる、そんな矛盾に戸惑っていませんか?
不倫という関係のなかでは、好きという気持ちだけでは支えきれない現実があることも、少なくありません。
たとえば、次のような思いが心のどこかにあるかもしれません。
- もう一緒にいるのがつらいと感じていても、「まだ情は残っている」と思うと簡単には手放せない
- これまでに積み重ねてきた思い出や過ごした時間の重みが、別れを選ぶ決断を鈍らせてしまう
- 相手を失ったあとの孤独や空白を想像するだけで、強い不安や怖さが湧いてくる
それでも「今の自分が苦しい」と感じるなら、その感覚自体が大切なサインです。「好き=続ける理由」ではないこともあるのです。
手放せない気持ちに、無理に答えを出さなくていい
気持ちが揺れているときほど、「どうするべきか早く決めなきゃ」と焦ってしまうものです。
でも、感情には波があり、すぐに白黒をつけるのが難しいときもあります。
特に、不倫の関係には「好きだけど苦しい」「別れる決意がつかない」といった、簡単には割り切れない要素が多く含まれます。
そんなときは、無理に答えを出そうとせず、まずは“迷っている自分”をそのまま認めてあげてください。
- 気持ちが揺れているのは自然なことであり、すぐに決められない自分を責める必要はない
- 続けるか終わらせるか、今すぐ白黒はっきりさせなくても大丈夫。曖昧なままでも進める時間があっていい
- 決断を急がず、一度立ち止まって心が整うのを待つ“保留期間”を自分に許してあげる
それでも「今の自分が苦しい」と感じているなら、その感覚自体が大切なサインです。
「好き」という気持ちだけでは、関係を続ける理由にはならないこともあるのです。
自分の人生にとって、この関係は今どんな存在か
不倫関係のなかで揺れているとき、「好きかどうか」だけでは判断がつかなくなることがあります。
だからこそ一度、「この関係が、自分の人生にどんな影響を与えているのか」という視点で見直してみることが大切です。
たとえば、こんなふうに問いかけてみてください。
- この関係が始まってから、気づけば自分の人生が停滞していて、一歩も進めないような感覚に陥っていないか見直してみる
- 相手といることで自分らしさや本来のペースが保てているか、それとも無理をして合わせ続けていないかを振り返ってみる
相手に気持ちを委ねるだけではなく、自分自身の人生の主導権をどこに置くのか。
それを考えることが、これからの選択に大きなヒントをくれるはずです。
不倫の倦怠期に潜むリスクも知っておく
倦怠期を無視して関係を続けると、思わぬリスクが膨らむ可能性もあります。
発覚・慰謝料・生活への影響
関係が長くなるにつれて、リスクも増していきます。
どこかで「もう大丈夫」と気が緩む瞬間が出てくると、思いがけない形で関係が露呈することも。
倦怠期の裏に潜む現実的なリスクについて整理します。
- ふとした油断や行動から、パートナーに不倫がバレてしまうリスクは常につきまとっている
- 発覚後には、慰謝料の請求や離婚協議といった金銭的・法的なトラブルが現実としてのしかかる
- 秘密の関係が明るみに出ることで、家庭内の信頼関係や職場での信用を一気に失う可能性もある
不倫という関係自体、気持ちだけで突き進めない現実があることを忘れてはいけません。
ふたりだけの関係のつもりでも、周囲とのつながりのなかで成り立っていることを、あらためて意識しておくことが大切です。
心と時間を消耗し続ける危険性
倦怠期を「一時的な気の緩み」として放置してしまうと、自分の内面や人生そのものにまで影響を及ぼす可能性があります。
ここでは、気づかないうちに心や時間がすり減っていく例を挙げてみましょう。
- 思うようにいかない関係に気持ちがすり減ることで、自分の価値を見失いかけ、自己肯定感がじわじわと低下していく
- 「何も変わらない」「自分だけが止まっている」と感じるようになり、人生がどこにも進んでいないような閉塞感に包まれる
心が摩耗した状態を放置していると、やがて「恋愛」だったはずの関係が、ただの「依存」や「逃避」のように感じられてしまうこともあります。まずは、今何を感じているのかを丁寧に見つめ直してみましょう。
それが、あなたの心を守る第一歩です。
不倫の倦怠期の乗り越え方|よくある質問(Q&A)
数週間〜数ヶ月と個人差があります。期間よりも「自分の状態」を見つめることが大切です。
よくあることです。ただし一方がずっと我慢している状態は要注意です。
終わる場合もありますが、気持ちが整理されて戻るケースも少なくありません。
「うまくいく」の定義を見直すことが必要です。理想ではなく“現実的な満足感”が得られているかが鍵になります。
まとめ|不倫の倦怠期は「関係」より「自分」を見直すタイミング

不倫の倦怠期は、恋が終わるサインではなく、自分自身を見直す大切なタイミングです。「どうすれば関係を続けられるか」だけでなく、「今の自分にとってこの関係は必要か」を問い直すこと。それが後悔しない選択へとつながります。
倦怠期を過ぎた先に待つのは、かつてのような高揚感ではないかもしれません。ですが、それでも向き合った時間はきっとあなた自身の人生の糧になります。
同じような気持ちを抱える人と、そっとつながれる場所が欲しいと感じたら、『アフタヌーン』のような安心できる共感の場をのぞいてみるのもひとつの方法です。












