仕事に追われる日々の中で、ふとした会話や気遣いに心が救われる。そんなとき、職場で「セカンドパートナー」のような存在が生まれることがあります。家庭とは違うもうひとつの心のよりどころ、それがセカンドパートナーです。
一方で、その関係が抱えるリスクも無視できません。この記事では、職場におけるセカンドパートナーの実態と、知っておくべきメリット・デメリットを徹底解説します。
そもそもセカンドパートナーとはどういう存在?と不思議に思っている方は、こちらの記事もご覧ください。
「今話題のセカンドパートナーとは?恋人でも不倫でもない関係性」
職場にセカンドパートナーがいるケースとは?

職場恋愛が多いように、職場はセカンドパートナーができやすい環境でもあります。なかには、職場の人とは深い関係になりづらいと感じている人もいるでしょう。
しかし、セカンドパートナーを持っている人の多くが、職場でパートナーを見つけています。どのようなケースから関係性が始まるのか、それぞれ見ていきましょう。
上司と部下の間で生まれる特別な信頼関係
日々の業務を共にする中で、自然と上司・部下の関係を超えた「心のつながり」が育つことがあります。

落ち込んでいる時に励ましてもらった上司に、心打たれました
目標を共有し、励まし合い、時には悩みを打ち明け合う。そこに恋愛感情がなくとも、精神的な絆が強まっていくでしょう。
頼れる相手だからこそ、公私共に支え合う関係性になりやすいです。
同僚との共感から始まる心のよりどころ
職場において同僚は、仕事や家庭のストレスを共感できる戦友のような関係性です。休憩時間の雑談、ランチの会話、LINEでのやり取りなど、気づけばその人と話すことが日課になっているケースもあるでしょう。

プロジェクトが一緒になってから、彼女の頑張る姿にときめいてしまいました
ただの同僚としか見ていなかった相手と、ふとしたことをきっかけに関係が深まることは珍しくありません。
毎日顔を合わせるからこそ、心の距離が縮まる
職場の人とは、毎日顔を合わせます。人は会う回数が多いと、自然と親密さが増していくものです。相手の姿を見ることが多いからこそ、ちょっとした変化にも気づき合えるようになるでしょう。

普段明るく元気な彼の落ち込んだ姿を見て、母性本能がくすぐられました
家族には見せられない落ち込んだ姿、仕事を一心に頑張っている姿、無理をしてでも成し遂げようとしている姿など、様々な姿を見られるからこそ心の距離が縮まっていきます。
セカンドパートナーを職場で作るメリット


彼に会えると思うだけで毎日頑張れる!

彼女のために、もっと頑張りたいと思えるようになった
セカンドパートナーを職場で作るメリットは6つあります。同じ職場の相手だからこそ得られるメリットについて見ていきましょう。
仕事のストレスを分かち合える
同じ職場だからこそ、セカンドパートナーと仕事のストレスを分かち合えます。

愚痴を聞いてくれない妻の代わりに、セカンドパートナーと愚痴りあっています
家庭でパートナーに愚痴を話しても、理解してもらえなかったり、面倒がられたりする人もいるでしょう。
その点、セカンドパートナーは精神的な繋がりを持つため、愚痴を言っても否定せずに受け止めてくれます。同じ職場の人だからこそ、互いに愚痴を吐きやすいのも大きなメリットです。気軽に仕事の話ができるので、気持ちが軽くなりストレス解消につながります。
自己肯定感が高まり、仕事のモチベーションUP
同じ職場に自分のことを深く理解してくれる人がいるだけで、前向きな気持ちで仕事に取り組めるようになります。仕事に対して自信を失っていた人も、セカンドパートナーの存在がモチベーションにつながるでしょう。
- 好きな人と同じ目標に向かって頑張れる
- 自分の頑張りを応援してくれる人がいる
- 日々の業務を見てくれる人がいる
セカンドパートナーだけは、いつでも自分の頑張りを見てくれます。会社に評価されなくてやる気を無くしていた人も、好きな人のために頑張ろうと思えるようになるでしょう。
家庭では話せない悩みを共有できる
セカンドパートナーには、家庭では話せないような悩みも共有できます。その相手が同じ職場であれば、仕事にまつわる悩みや将来への不安も話しやすいでしょう。
- 職場にいる嫌な上司の話
- 自分の昇進を邪魔してくる人の話
- 会社の評価制度
同じ環境にいるからこそ理解してもらえる話ができるのは、職場にセカンドパートナーを作る大きなメリットです。具体的な対策も出し合え、時には職場内で助け合うこともできるでしょう。
相手の人柄がわかりやすい
長時間一緒に働くからこそ、同じ職場の相手は人柄がわかりやすいです。同僚や上司に見せている姿、後輩への接し方などが見られるため、相手の性格や価値観を知る機会がたくさんあります。行動パターンも見えやすく、安心して距離を縮められるでしょう。

誰にでも分け隔てなく接する彼の人柄に惹かれました
職場内での評価や噂も耳にしやすいため、セカンドパートナーとして関係を深められる相手かどうかも判断しやすいです。リスクがある関係性だからこそ、秘密を守ってくれる相手かどうかは大事なポイントになるでしょう。
共通点が多く信頼関係を築きやすい
職場の相手とは、仕事という共通の目的や言語を持っているため、理解し合いやすく、関係性も深めやすいです。物理的に会う頻度も高いことから、信頼関係を築きやすいでしょう。

彼女は仕事に対する考え方が同じで、信用できると思いました
仕事への考え方や、仕事の姿勢が似ていると自然と距離が縮まります。
職場に行く楽しみができる
職場にセカンドパートナーを作る一番のメリットは、職場に行く楽しみができることです。お金を稼ぐために仕方なく出社していた人も、好きな人と会えると思えば心が躍るでしょう。

毎朝の通勤の憂鬱さが減りました!
朝から会えることを楽しみに出社するようになったり、気持ちにハリが出たり、日常にちょっとした彩りを与えてくれる存在になります。
ウキウキとした気持ちは、仕事のパフォーマンスも向上させるでしょう。
セカンドパートナーを職場で作るリスクと注意点

セカンドパートナーを職場で作るのは、メリットばかりではありません。近しい相手だからこそ、リスクも伴います。セカンドパートナーと充実した日々を送るためにも、リスクと注意点を抑えておきましょう。
感情がエスカレートして不倫関係に発展する可能性
セカンドパートナーは、精神的なつながりが深くなるほど、恋愛感情や性的関係に発展してしまうリスクがあります。最初は「ただの相談相手」「心の支え」のつもりでも、関係性が深まるほどに境界線は曖昧になりがちです。
特に職場でセカンドパートナーを作ると、会う頻度が高くなるため関係性が発展しやすい傾向にあります。
- 仕事で落ち込んでいる時に寄り添ってくれた
- 精神的に参っている時に仕事終わりの食事に誘われた
- パートナーと喧嘩している時に優しくしてくれた
毎日顔を合わせるからこそ、落ち込んでいる時にも相手の存在をすぐに感じられます。感情がネガティブに向いている時に優しくされれば、理性を保つのは難しいものです。近しい相手だからこそ、一度肉体関係を持ってしまうとその後も継続した関係性になりやすいです。
職場の噂や信頼関係の崩壊
周囲に「怪しい関係」と見られれば、業務に支障が出る可能性があります。特に密なやり取りや特別扱いが目立つと、職場内の信頼が揺らぎます。本人たちは隠しているつもりでも、周囲から見ればわかりやすいことも。

彼と関係を始めてから、冷たくなった人が・・・
セカンドパートナーと不倫関係は、一見すると違いがわからないものです。職場内で噂になると、周りから「不倫している人」と見られるでしょう。周囲の人とのコミュニケーションが取りづらくなると、仕事にも支障を来します。社内評価が下がると、降格処分や左遷される可能性もあります。
配偶者や周囲にバレたときの代償
セカンドパートナーはまだまだ認知度が低く、理解のある人が少ないのが現状です。プラトニックな関係を築いていると話しても、特別な関係にあることが不倫関係と同列に扱われてしまいます。

彼女とのLINEを見られて、妻が勘づいてしまいました
配偶者にバレれば夫婦関係に亀裂が入り、最悪の場合は離婚を言い渡されることもあります。セカンドパートナーも含めて慰謝料を請求されるケースもあるでしょう。たとえ肉体関係がなくても、「心の浮気」は立派な裏切りと捉えられます。
関係が終わった後も顔を合わさないといけない
職場でセカンドパートナーを作る場合、もし関係がこじれたり、距離を置きたくなったりした時も、顔を合わせる状況は避けられません。物理的な距離を置くことが難しく、気まずさが職場全体の空気に影響する可能性もあります。

同じ部署の彼と別れてから、居心地が悪くなりました・・・
同じフロアにいる人や、共に仕事をする機会がある相手だと、仕事に大きく影響するでしょう。別れた後も何食わぬ顔でいられる自信がある人でなければ、職場内でセカンドパートナーを作るのはハイリスクです。
一線を越えないための境界線の引き方
職場内でセカンドパートナーと良好な関係を築くには、境界線の引き方が大切です。
- 2人きりで食事に行かない
- 仕事外の連絡は最小限にする
- 職場内で親密なやり取りをしない
- 感情が高ぶったときこそ距離を取る
いつでも会える場所にいると、少しでも長くセカンドパートナーとの時間をとりたくなるものです。しかし、ところかまわずやり取りをしてしまうと、周囲にバレるリスクが高まります。
また、二人で会うのが当たり前になりすぎると、肉体関係へと発展させたくなりやすいです。「自分は大丈夫」という油断が、思わぬトラブルを招くかもしれません。二人で会うルールや、やり取りの頻度を決めておくのが安全です。

あくまでもセカンドパートナーは、心の支えとなる存在であることを忘れないようにしましょう!
【セカンドパートナー】上司・部下の関係性で起こる注意点

上司・部下の関係でセカンドパートナーを作る場合、職場内での接触はより気をつける必要があります。同僚や他の立場とは別に起こり得る注意点をご紹介します。
パワーバランスが関係に影響する
上司・部下という立場の違いは、無意識に力関係を生みます。部下は「断れない」「気を使う」と感じやすく、意図しない依存や誤解を招く可能性があります。

上司の彼から言われると、断ると仕事にも影響が出そうで心配
上司の立場ならば、セカンドパートナーとなる際は相手のことを部下として見ずに、対等なパートナーとして接するようにしましょう。
ハラスメントに誤解される可能性
上司・部下の間でプライベートな接触が多くなると、周囲からセクハラやパワハラと受け取られるリスクもあります。近年、ちょっとしたことでもハラスメントと捉えられることが多い時代です。

同僚から、彼女への接し方を注意されてしまいました
そのつもりがなくても、見え方や感じ方は人それぞれです。当人同士は同意の上でも、何も知らない周囲の人に報告されるかもしれません。職場内で問題になれば、二人でいる時間を作るのが難しくなるでしょう。
評価や人事に影響を与えるリスク
特定の部下と特別な関係があると、評価が偏っていると見られる可能性もあります。組織の公正性や透明性に疑問を持たれる原因になるでしょう。周囲から特別視していることがバレると、同じ職場にいられなくなるかもしれません。

上司のお気に入りと思われて、周りからの風当たりが強くなりました
同じ部署内の人間に勘づかれてしまうと、部下の立場の人がコネを使って仕事を得ていると思われることも。周囲から反感を買いやすく、評価に影響が出るでしょう。
セカンドパートナーを職場以外で作る方法

職場ではリスクが大きいと感じる場合は、外部で出会いを探すのが賢明です。ここでは、セカンドパートナーを職場以外で作る方法を紹介します。
趣味・サークルに参加する
サークルなど、同じ趣味を持つ人が集まる場所では、共通点からセカンドパートナーを作りやすいです。
- スポーツサークル
- カルチャースクール
- ボランティア
共通点がある人とは、自然と仲良くなりやすいです。価値観が似ている人も多く、精神面で深い繋がりを持てる相手を見つけられるでしょう。
趣味を楽しみながら出会いを見つけられるので、一石二鳥です。サークルへの参加ならば、配偶者に話しても怪しまれる心配はありません。
既婚者マッチングアプリを使う
既婚者専用のマッチングアプリを使えば、同じ境遇を持つ理解者を見つけられます。お互い同じ既婚者という立場にあるため、秘密を守りながら関係性を築けます。趣向の近い相手を気軽に見つけられるので、価値観の合う人を見つけやすいでしょう。

適度な距離感のパートナーができました!
ただし、オンラインから出会うため、信頼できる相手かどうかを見極める必要はあります。
既婚者マッチングアプリについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
既婚者合コンに参加する
既婚者合コンとは、既婚者同士が気軽に交流できる飲み会・交流会のことです。同じ立場の人と出会える場所として、人気を集めています。実際に出会って話をした後に関係性を作れるため、共通の価値観を持つ人と無理のない関係を築きやすいメリットがあります。

話の盛り上がった女性とセカンドパートナーになりました!
規模は様々でありながらも、複数の異性と一度に出会えるので気の合うパートナーを見つけやすいです。ただし、出会いの場に参加するため、周囲の人にバレるリスクはあります。
既婚者合コンについて詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。
まとめ|職場のセカンドパートナーは心の支えにも危険にもなる

職場でセカンドパートナーを作ると、心の潤いや支えになる一方で、不倫・信頼喪失などのリスクも伴います。職場という近すぎる距離感だからこそ、関係性のコントロールが難しいのも事実です。大切なのは、自分の気持ちと立場、そして相手との距離感を冷静に見つめることです。
今現在気になる異性や、仲を深めている人がいるならば、誰にも言えない関係になる前に、今の関係性を見つめ直してみませんか?
職場以外にも目を向けることで、リスクを抑えながらセカンドパートナーを作る機会を設けられますよ。