既婚者同士のプラトニックな関係はどこまであり？男性心理と境界線

異性と心地よい距離感で繋がっていると、恋愛感情と友情の境界線は曖昧になりがちです。「好き」という感情はあるけれど、肉体関係は持たない。そんな“プラトニックな関係”は、果たしてどこまで許されるのでしょうか。

この記事では、男性心理をひも解きながら、プラトニックな関係の定義や、周囲から見て“許容される範囲”のボーダーラインを詳しく解説します。

そもそもプラトニックな関係とは、どのような関係性のことを指すのでしょうか？健全な関係性、セックスを伴わないという認識はあれど、どこまでがプラトニックと言われるのか理解している人は少ないでしょう。

肉体関係を持たない恋愛の定義

肉体関係を持たない恋愛（プラトニックな恋愛）は、性的な関係を持たないことを前提としています。

精神的な交流や感情の繋がりを重視し、互いに恋愛感情を持っていても、一線を越えることはありません。

肉体関係の線引きが明確で、スキンシップをする場合もハグや手をつなぐ程度に留めます。

会話やメッセージのやり取り、趣味の共有などを通して、心のつながりや価値観の共有を大切にしています。相手に恋愛感情を持っていても、行動面では友達関係とほとんど変わりません。

恋愛感情がなくてもプラトニックは成立するのか？

プラトニックな関係で大切なのは、心の繋がりです。必ずしも恋愛感情が伴うわけではありません。深い友情や信頼の元、心が通じ合う関係であれば恋愛感情がなくても成立します。

例えば、人生の悩みを語り合える異性の友人や、価値観を共有できる友人も広い意味ではプラトニックな関係に含まれます。

どちらか一方でも性的な欲求を伴っていれば、プラトニックな関係は保てません。プラトニック関係を成立させるには、お互いがどのような関係を求めているのか、確かめておく必要があります。

プラトニックな関係は、恋愛感情を伴わない場合もあるとお伝えしました。しかし、多くの場合が肉体関係を持たない恋人関係であることが多いです。

人生のパートナーがいるはずの既婚者がなぜ、プラトニックな関係を求めるのでしょうか？その背景を紐解いていきます。

夫婦関係の停滞（会話不足・セックスレス）

結婚生活が長くなると、会話の減少やセックスレスが起こりやすくなります。子どものことや家庭のことなど、責任や役割を伴う会話が増えがちです。

お互いのことを話す時間がなくなると、「話を聞いてくれる人がほしい」と感じるようになるでしょう。

夫婦間の心のつながりが希薄になることで、「自分を理解してくれる人」を外に求めるようになるのです。

精神的な癒しや承認欲求の充足

家では愚痴や弱音を吐きにくいと感じる人も多く、外の相手との会話が「心のオアシス」に感じられる人は少なくありません。肉体的な刺激よりも「理解してくれる誰か」「安心できる存在」を欲する心理が働きます。

他にも、家庭では得られない「認められる感覚」や「自分を異性として見てもらえる喜び」を、プラトニックな関係から得る人もいます。

異性から「魅力的だ」「話していて楽しい」と言われるだけで、強い満足感に繋がるでしょう。

また、プラトニックな関係を持つ相手と一緒にいる間は、親や妻・夫としての役割から離れられます。一個人としての自分を見てもらえるため、自分の存在を認めてもらえる安心感にも繋がります。

共通の趣味・職場での親密さから生まれるつながり

趣味や職場を通じて共通の目標や価値観を共有すると、心は自然と近づいていきます。毎日顔を合わせたり、一緒に時間を過ごしたりするうちに、気づけば特別な存在になっていることもあるでしょう。

共通の趣味を通じて、恋愛感情よりも「一緒に楽しめる相手」として関係が始まりやすく、結果的に精神的な支えに発展するケースもあります。

毎日一緒に過ごす職場では、仕事の悩みやプレッシャーを分かち合えるため、精神的な癒しを感じやすいでしょう。お互いの人柄や仕事に対する姿勢もわかりやすく、信頼関係を構築しやすいのが特徴です。

恋愛関係の多くが、肉体関係を伴う関係性がほとんどです。特に既婚者の場合、割り切った大人の関係が横行しやすいでしょう。

そのような背景から、プラトニックな関係性を求める男性に疑問を感じる人は少なくありません。ここでは、プラトニックな関係を持つ男性心理を紐解いていきましょう。

肉体関係を持つことが苦手

男性の中には、身体的な関係を求めることに抵抗がある人もいます。男性だからといって、必ずしもセックスがしたいと考えているわけではありません。

性行為に自信がない人や、過去の失敗経験から恐怖心を持っている人もいます。他にも、性欲がなく人と肌が触れ合うことを嫌がる人もいます。

家庭や立場を守るための距離感

家庭を壊すリスクを避けるため、肉体関係は持たずに感情だけを共有する男性もいます。「心のつながりだけなら不倫ではない」という自己防衛的な心理が働いているでしょう。

職場の地位や周囲からの信用を守りながらも、恋愛感を楽しみたい、心の拠り所が欲しい心理が現れています。

精神的なつながりだけで満足する

相手と話す時間や、気持ちを分かち合うこと自体が満足感に繋がる男性もいます。相手と深い会話ができる、理解し合える、安心できることが愛の証だと考えているのです。

「体」よりも「心」のつながりに重きを置いており、恋愛を「癒し」として捉えています。

恋愛のドキドキ感だけ楽しみたい

恋愛の高揚感やときめきは欲しいけれど、現実的なリスクは避けたい男性もいます。単調な毎日に刺激が欲しくて、「恋愛ごっこ」に近い感覚で関係を楽しみたいタイプです。

恋愛のドキドキ感は、現実を忘れさせてくれる非日常の時間。仕事のストレスや家庭での不満から一時的に逃れたくて、プラトニックな関係を求める人もいます。

ドキドキする気持ちは、生活に 新鮮さや活力 を与えてくれるでしょう。

プラトニックな関係は、肉体関係を伴わない恋愛関係です。ただし、実際にはその線引きは怪しいものです。

既婚者がプラトニックな関係を持つ場合、どこまでが許されるのでしょうか？境界線を見ていきましょう。

手をつなぐ、ハグ、キス…どこからが浮気？

明確な基準は人それぞれですが、多くの場合「キス以上」は肉体関係に近づくため浮気と見なされます。

手をつなぐ行為や軽いハグも、配偶者から見れば十分に浮気と感じられるでしょう。

プラトニックの境界線は、行為に込められた感情や意図 で判断されます。熱い抱擁や恋人繋ぎで体を密着させる行為は、肉体関係がなくても浮気と感じられるでしょう。

SNSやLINEでの親密なやり取りはセーフ？

文章だけでも、恋愛感情を含むやり取りが頻繁に行われれば、精神的浮気とみなされます。

共通の趣味に関する話で盛り上がるのは、友達関係でもあり得るものです。仕事や日々の愚痴や悩み相談を行うのも問題ないでしょう。

とりとめのない内容でも、連絡の頻度が高すぎると依存度が高く、浮気とみなされる可能性があります。特に、 隠れて親密な会話を続けていると心の浮気と判断されるでしょう。

秘密裏に続くやり取りは、信頼関係を壊す原因になります。

会う頻度や時間帯で変わるグレーゾーン

日中のランチ程度は問題視されませんが、夜遅い時間帯や休日に二人きりで会うと疑われやすくなります。　特に、二人きりで夜の食事や飲み会を繰り返すと、浮気だと思われるでしょう。

頻度や会う場所も境界線を左右します。

お昼休みや休日の昼間に食事をする程度なら、友人関係の延長とみなされます。しかし、わざわざ時間をとって長時間会うのは危険です。

ここでは、プラトニックな関係を続けることのメリットとデメリットを紹介します。プラトニックな関係を考えている人は、リスクが伴うことも頭に入れておきましょう。

心の支え・自己肯定感アップ

日常生活でのストレスや孤独を分かち合える相手がいるだけで、心理的負担が軽くなるでしょう。安心できる存在がいることで、精神的な安定に繋がり、自己肯定感が高まります。

心の充足が得られると感情が安定するため、家庭や生活面にも好影響を与えます。自分の存在意義を再認識できるので、自信が持てるようになるでしょう。

依存しすぎるリスク・家庭への影響

一方で、相手への依存度が強くなると、家庭や夫婦関係に悪影響を及ぼすこともあります。生活や感情の中心が相手に傾くため、会えないと不安になったり、連絡がないだけで不安定になったりします。

心の支えにしすぎると、相手がないなくては感情を安定させられず、心理的に自立できなくなるでしょう。

また、心の充足を外に求めすぎると、夫婦間のコミュニケーションが減り、距離感が生まれる原因にもなります。子どもや家族との時間が減り、家庭内で孤立する可能性もあります。

プラトニックな関係でも、心が相手に傾きすぎるのは危険です。

プラトニックな関係を保つためには、ルールを定めておく必要があります。ルールを守ることで、過度な依存や家庭への影響を抑えられます。

相手との時間を長く楽しむことにも繋がるので、これから紹介する3つのルールを抑えておきましょう。

物理的な距離感を保つ

手をつなぐ・ハグ・長時間の密室空間は避け、心地よい距離感を守ることが重要です。

物理的な距離感を保つためには、会う頻度を制限する必要があります。月1〜2回程度に留めると、心理的依存を防ぎやすいです。

また、LINEのやり取りでは短文を意識しましょう。長文LINEや深夜のやり取り、恋愛感情を含む内容は避け、友人関係だと話せる内容を送りましょう。

第三者に誤解されない行動をする

プラトニックな関係を保つためには、第三者に誤解されない行動をする必要があります。誰かに見られても説明できる行動を意識することで、健全な関係が保たれます。

人目のある場所で堂々と会っていれば、関係性を怪しまれる心配が少なくなります。家族や周囲の人には、仲の良い友人であることを伝えておくと安心です。

相手の存在を隠すような行動は、やましいことがあると伝えているようなものです。あくまでも心の繋がりを大切にした関係であることを忘れないでください。

相手への感謝と誠実さを忘れない

お互いの立場や家庭を尊重し、感謝の気持ちを持って接することが、長く続ける秘訣です。

例えば、相談に乗ってもらったり、一緒に過ごす時間を作ってもらったりした時は、当たり前に思わず「ありがとう」を伝えましょう。

感謝を示すことで、相手の存在を当たり前に思わずに平等な関係が保てます。

相手に誠実さを伝えるためには、言動を一致させることも重要です。どっちつかずの曖昧な態度を取ったり、約束を破ったりするのはNGです。あらかじめ取り決めた会う頻度や連絡回数などを守った上で、お互いが楽しく過ごせるように配慮しましょう。

既婚者同士のプラトニックな関係は、精神的な充実やときめきをもたらす一方で、境界線を越えると大きなリスクを伴います。

大切なのは「一線を越えないルール」を自分の中で明確にし、お互いの立場を守りながら関係を築くことです。心を満たす関係は、適切な距離感があってこそ長続きします。

相手に依存し過ぎず、家庭や自分の立場を考えて行動すれば、プラトニックな関係は長く保てます。