「どうしてまた既婚者を好きになってしまうんだろう」そう自分を責めて、苦しくなる夜はありませんか?最初は“ただの相談相手”のはずだったのに、優しさや安心感に触れるうち、気づけば心が離れられなくなっていた──。その事実に戸惑い、罪悪感や孤独を抱える女性は少なくありません。
この記事では、既婚者と付き合う女性に共通する心理や特徴を解説します。心理を理解し、既婚者にハマってしまう恋愛から抜け出しましょう。報われない恋を手放しながら、もう一度“自分の幸せ”を取り戻すためのヒントと共にお伝えします。
既婚者と付き合う女性の特徴

既婚者とばかり付き合う女性には、どのような特徴があるのでしょうか?実は、既婚者にハマってしまう女性には共通した特徴がありました。
1. 一見しっかり見えるけれど、心の奥に「寂しさ」を抱えている
意外に感じられるかもしれませんが、既婚者と付き合う女性は、社会的にも自立していて、周囲からは「しっかりしている」「魅力的」と言われるタイプの人が多いです。
なぜならこのようなタイプの女性は、心の奥では誰かに甘えたい、優しく包まれたいという気持ちを密かに抱えているからです。
既婚男性には、家庭を持っている人特有の落ち着きや包容力が感じられます。その安心感が、「甘えたい」気持ちを刺激するのです。

この人なら、私を理解してくれるかも・・・
忙しい日々の中で心が疲れている時、ふとした優しさを見せられると心が傾いてしまうもの。それは弱さではなく、人としてのぬくもりを求める自然な感情なのです。
2. 「理解してもらいたい」「特別でいたい」という承認欲求が強い
このタイプの女性は、人から褒められたり、頼られたりすると安心できる傾向があります。「この人にとって特別な存在でありたい」という気持ちが恋愛感情にすり替わってしまうのです。
既婚男性は、時に家庭で満たされない部分を誰かに話したり、弱みを見せたりすることがあります。その時に「あなたには何でも話せる」「君だけは違う」と言われると、「自分はこの人にとっての特別なのだ!」と感じ、承認欲求が刺激されます。
相手の立場よりも「自分が必要とされること」に焦点を当ててしまうため、気づけば既婚者との関係が深まってしまうのです。
3. 恋愛に刺激や非日常を求める傾向がある
既婚者と付き合う女性は、安定よりも“ドキドキ”や“スリル”を恋愛の醍醐味と感じています。そのため、「バレてはいけない」「会える時間が限られている」秘密や背徳感がある既婚者との関係にハマってしまうのです。

安心できる恋愛は、平凡でつまらない・・・
制約があるからこそ、かえって燃えるような情熱を見いだしてしまうこともあります。しかし、既婚者との恋愛で感じられる刺激は一時的なものです。そのため、長く関係を続けるうちに心が不安定になってしまうのです。
4. 相手の立場を優先してしまい、自分の本音を抑える
既婚者と付き合う女性の中には、自己犠牲的に相手を優先してしまう人もいます。相手を思いやる優しさが強すぎるため、自分の気持ちを二の次にしてしまうのです。このタイプの女性は、人を大切にする心が強い反面、「自分の幸せを後回しにする癖」があります。
そのため、自分の都合優先で付き合いたい既婚者男性からアプローチされやすいのです。

なんでも言うことを聞いてくれそう

都合がいい相手と思われてしまうかも・・・
言いたいことを飲み込んでしまうため、知らず知らずのうちに心をすり減らしてしまいます。
なぜ既婚者とばかり付き合ってしまうのか?心理的背景

ダメなことだとわかっているのに、なぜ既婚者とばかり付き合ってしまうのでしょうか?実は、既婚者に惹かれてしまう人には、深い心理が隠されていました。
① 「愛されることより、尽くすことで安心する」
相手に尽くすことでしか愛を得られなかった経験をしている人は、人から愛されることに慣れていません。そのため、本当は“愛される”ことを求めていながらも、深い部分では恐れています。

無意識に「愛されきれない関係」を選んでいるのです!
尽くすことが愛される条件だと思っている人も多く、愛されることよりも「自分が相手を支える」「必要とされる」ことに安心感を得てしまいます。恋愛が「相手を喜ばせること」にすり替わってしまうため、「自分が満たされる恋」を経験できていないケースが多いです。
② 「罪悪感を感じる恋」の方が安心する
既婚者とばかり付き合ってしまう女性は、罪悪感を感じる恋の方が安心する傾向にあります。矛盾しているように感じられますが、「自分は幸せになってはいけない」と思い込んでいる人ほど、“叶わない恋”を自分に許してしまいます。
「苦しい恋が自分にはふさわしい」「私なんかが誰かに選ばれるはずがない」と思い込むことで、失うことへの恐怖から自分を守っているのです。
③ 自己肯定感が低く、相手の評価で価値を感じてしまう
自己肯定感が低い人は、「自分がどう感じているか」よりも「相手がどう見ているか」に意識が向いています。他者の反応によって自分の価値を決めてしまうため、「相手に必要とされたい」思いが強く、恋愛でも“評価をくれる人”を求めてしまう傾向があります。
既婚者は社会的に「成熟した人」「余裕のある人」と映るため、その人からの言葉は、より強く“自分の価値を確かめる手段”になってしまうのです。
- 頑張ったときだけ褒められた
- 周囲の期待に応えることで存在を認められた
- 「いい子」でいなければ嫌われると思っていた
このような経験をしていることから、相手からの承認や言葉が、自分の存在証明になってしまうのです。
④過去の恋愛・家庭環境が影響しているケースも
既婚者とばかり付き合ってしまう人の中には、過去の恋愛や家庭環境が影響しているケースもあります。幼少期から「条件付きの愛」を受けて育ってきた場合、無意識のうちに「愛は努力の結果」だと思い込んでいます。その結果、「尽くすことで愛される」「頑張らないと捨てられる」という思考が恋愛に引き継がれます。

だから、一方的に我慢や犠牲を伴う既婚者との恋愛に安心を感じてしまうのです!
他にも、両親の関係が冷え切っていた場合、心の距離が近すぎる関係に不安を感じるようになります。「本気で愛される」「真正面から向き合われる」ことを恐れてしまうため、適度な距離感で付き合える既婚者に惹かれてしまうのです。
また、過去の恋愛で愛されない経験を繰り返してきた人も、既婚者に惹かれやすい傾向にあります。
- 一方的に尽くして報われなかった
- 都合のいい存在にされて終わった
- 相手に裏切られた
- 放置された
このような経験が続くと、「私は愛される価値がない」という無力感が心に残ります。その結果、幸せな恋に不信感を持ち、報われない恋の方が慣れていると考えてしまうのです。“愛されない”ことに慣れてしまっているため、「どうせ最後は裏切られる」と心のどこかで思いながらも、同じパターンを繰り返してしまうのです。
既婚者との恋を繰り返す女性が気づくべきサイン
既婚者との恋を繰り返してしまっている人は、以下のサインが出ていないかチェックしてみてください。
- 「本気になってはいけない」と思いつつ、連絡を待ってしまう
- 「彼が家庭を選んでも仕方ない」と自分を納得させている
- 「自分は彼の支えだから」と理由をつけて関係を続けている
- 「彼といるときだけ自分らしくいられる」と感じてしまう
これらに思い当たる人は、心の中に「自己否定」や「承認への飢え」が潜んでいます。このまま続けてしまうと、心が壊れてしまうかもしれません。恋を辞めることよりも、自分を取り戻すことを優先してください。
この関係に潜むリスクと現実

既婚者との関係は、はじめこそ“癒し”や“救い”に感じられても、時間が経つほどに見えないリスクや苦しさを伴います。
「彼も本気かもしれない」「いつかは一緒になれるかも」そのように信じたい気持ちが芽生えてしまいますが、その裏側には自分をすり減らしてしまう現実が隠れています。
彼が本気になるとは限らない現実
多くの既婚男性は、家庭という“守るべき場所”を持ちながら、外では「癒し」や「安らぎ」を求めています。あなたに向ける言葉や優しさが本心であっても、それが行動に結びつくとは限りません。
実際に、「離婚する」と言いながら何年も関係を続ける男性は少なくありません。それは、あなたを軽視しているわけではなく、「家庭と恋愛を両立したい」という都合の良い心理が働いているからです。

彼の言葉よりも、行動を見ましょう!
「いつか一緒になれたらいいね」といった未来の約束は、甘く希望に満ち溢れているでしょう。しかし、不倫関係においては今の現実を見つめることが大事です。
秘密の関係が長引くほど、自己肯定感が下がっていく
「誰にも言えない関係」は刺激的である一方で、孤独や罪悪感を強めていきます。「本命になれない」「会いたい時に会えない」そのような状況が続くと、少しずつ自分の価値を見失ってしまいます。
心理学的にも、秘密の関係は自己肯定感を蝕むと言われています。自分を隠し続けることで、「こんな恋しかできない自分」「本気で愛されない自分」という誤った自己イメージが強化されてしまうからです。
あなたの心を疲れさせているのは、「彼」ではなく、“報われない関係を続けている自分”への無力感かもしれません。
「失う怖さ」が愛情のように錯覚される罠
関係が長くなるほど、別れを想像するだけで苦しくなってしまいます。「失う怖さ」が強くなると、それを“愛している証拠”だと勘違いしてしまうことがあります。

これだけ強く思えるのは、本気で愛しているから
しかし実際には、それは依存のサインです。彼がいなくなる不安、一人になる恐怖、その感情が愛情と混ざり合い、
「手放せない関係」になってしまっているのです。
愛とは、本来「自由を感じるもの」。しかし依存の恋は、「不安と執着」でできています。彼の存在があなたの心の中心を占めてしまうと、自分の幸せや未来を見失ってしまいます。
既婚者との恋愛から抜け出すための実践4ステップ

既婚者とばかり付き合ってしまう女性は、その心理背景から抜け出すのが難しいものです。自分がハマってしまう心理を理解し、それを避けるための行動が必要になります。だからこそ、ここでは4つの段階に分けて抜け出す方法を紹介しています。
ステップ①:恋愛で満たそうとせず、「自分を満たす時間」をつくる
恋愛は「心のエネルギー」を映し出します。自分が空っぽの状態では、どんな関係も依存的になりがちです。まずは、恋愛以外で“自分を満たす時間”を意識しましょう。
- 一人でカフェや旅行に行く
- 自分のために美容に時間をかける
- 新しい趣味・昔ハマっていた趣味を行う
- 資格勉強やスキルアップなど学びの時間を過ごす
- 「何をされると嬉しいか」を自分に問いかけてみる
自分で自分を満たせるようになると、人から認められなくても承認欲求が満たせるようになります。報われない恋に走らなくても、自分で自分を幸せにできるのです。
ステップ②:「彼のため」から「私の幸せ」の基準へシフトする
「彼がどう思うか」「家庭があるから仕方ない」という視点ではなく、「私はどう生きたいか」を軸に考えることが大切です。まずは、「私はなぜ彼の幸せばかり考えてしまうのだろう?」と、自分の内側に問いかけてみることから始めてみましょう。
私の幸せを基準にするためには、「どのような状態が幸せなのか?」自分の言葉で定義する必要があります。
- 誰にも隠さずに愛せる関係
- 自分の時間や感情を我慢しない日常
- 愛されるよりも、安心して笑っていられる時間
- 誰にも気を遣わず眠れる
自分にとっての幸せな状態を書き出すことで、「今の関係はその幸せに近づいているのか?」冷静に見つめ直せます。幸せの基準が書き出せたら、一人の時間でも感じられる小さな幸せを見つけてください。

一人の時間でも幸せを感じられるようになると、恋愛に依存せずに自分を大切にできる力が育ちます!
ステップ③:健全な関係性を築く練習をする
すぐに既婚者との関係を断ち切るのが難しい場合は、「心の距離を保つ練習」から始めてみましょう。
- 会う頻度を減らす
- LINEを控える
- 彼にしていた相談を友人に話す
小さな切り離しが自立の第一歩になります。また、健全な関係を築く感覚を自分の中に育て直す必要があります。
- 相手の反応より自分の感情を優先し、「我慢する恋」をやめる
- 本音を隠さずに、自分の本音を少しずつ話す練習をする
- 自分が誰かに助けられることを恐れず、優しさを受け取る練習をする
- 穏やかな時間を意識的に味わう
- 彼のことを考える時間を、自分の未来を考える時間に置き換える
健全な関係を築く練習は、自分を大切にすることに繋がります。健全な関係は相手に恵まれることではなく、自分との関係を整えることから始まります。健全な関係を築く感覚を得られれば、「誰かに依存する恋」から「お互いを尊重できる愛」に変えられます。
【相手との関係を断ち切るのが難しい人は、以下の記事も参考にしてください!】
ステップ④:カウンセリング・自己分析で「根っこ」を癒す
同じ恋愛パターンを繰り返してしまうのは、無意識の思い込みが影響しています。「愛されるためには我慢しなければ」「どうせ私は選ばれない」など、過去の体験で作られた信念を見つめることで、“恋愛依存”の根を断つことができます。
- 幼少期に、条件付きでしか愛されなかった
- 親の関係が冷たく、安心感を十分に得られなかった
- 自己肯定感の低さ、他者評価に依存する傾向がある
- 過去の恋愛でのトラウマや失望
この根っこを癒さずに恋愛の行動だけを変えようとしても、同じパターンを繰り返すことになります。過去の恋愛で共通する相手タイプや行動パターンを書き出し、自分が無意識に求めていたもの(安心・承認・癒し)を特定することで、自分のパターンが可視化できます。
トラウマとなっていること、幼少期に傷ついた経験と向き合い、「よく頑張ったね」「大丈夫だよ」と声をかけることで、自分で自分を癒やすことができます。ただし、自己分析には痛みを伴います。自分一人では思い出すのも辛く、上手く内省するのが難しい人もいるでしょう。
そのような時は、カウンセリングなど専門家の力を借りるのがおすすめです。第三者から問いかけてもらうことで、自身も気づけていなかった過去の辛い出来事を癒せるようになるでしょう。
まとめ|既婚者との恋で学んだ「自分を大切にする恋愛」へ

既婚者と関係を持ってしまうことは、失敗や間違いではありません。あなたが自分の心の内側に気づくためのきっかけです。相手に依存せず、自分の心を整えることで、次に出会う人との関係はもっと穏やかで幸せなものになります。
誰かを愛する前に、まずは自分を満たすこと。それが、本当の意味での“愛される女性”への第一歩です。
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