「好きになってはいけない人を、好きになってしまった」
その事実に気づいた瞬間、胸の奥が締めつけられるように苦しくなった人も多いのではないでしょうか。
「家庭を壊したいわけではない」「誰かを傷つけたいわけでもない」ただ、この気持ちをどう整理すればいいのかわからずに苦しんでしまう…。
頭では忘れたほうがいいとわかっていても、気持ちは簡単に言うことを聞いてくれるものではありません。誰にも相談できず、「既婚者が好きな人を忘れる方法」と検索して、ここにたどり着いた人も多いかと思います。
この記事では、既婚者を好きになった気持ちを否定することなく、苦しさを整理し、後悔しない選択をするための無理のない心の整え方をお伝えします。
既婚者が好きな人を「忘れられない」本当の理由

家庭がある既婚者だからこそ、好きな人ができたこと自体に罪悪感を抱く人は少なくありません。配偶者や子どもがいるにも関わらず、好きな人のことが頭から離れない状況が続くと、自分自身を責めてしまうでしょう。
しかし、忘れられないのはあなただけではありません。 ここでは、既婚者が好きな人を忘れられない本当の理由をお伝えします。
忘れられないのは、意志が弱いからではない
「忘れなきゃいけないのに、忘れられない」そう思うたびに、自分を責めていませんか?忘れられないのは、あなたの意志が弱いからではありません。
実は既婚者との恋は、忘れにくい要素が重なっています。
- 会えない
- 自由に連絡できない
- 公にできない
このような「制限」がある関係ほど、人の脳は相手を特別な存在として強く認識します。
さらに、関係がはっきり終わっていない場合、脳は「終わっていないこと」を優先的に記憶に残そうとする性質があります。
「もしあの時、違う選択をしていたら?」「本当はどう思っていたんだろう」この終わっていない余白が、感情を心の中に固定させてしまうのです。
家庭があるからこそ生まれる矛盾
既婚者が好きな人を簡単に忘れられないのは、心の中に強い矛盾が存在するからです。
- 日常生活
- 配偶者
- 子ども
- 家庭という共同体
- 久しぶりに胸が動く感覚
- 異性として見てもらえた実感
- 誰かに必要とされている高揚感
このように家庭に対する罪悪感と、恋愛から得られる高揚感が同時に存在するため、感情の振れ幅が大きく記憶と気持ちを強く結びつけてしまうのです。
「忘れる」とは何を意味するのか?誤解しやすい3つのポイント

忘れられないと感じている時、もしかすると「忘れること自体」を誤解しているかもしれません。ここでは、好きな人を忘れることの意味と、誤解しやすい3つのポイントをお伝えします。
感情を完全に消すことではない
感情はスイッチのように、オン・オフできるものではありません。
- 好きという気持ち
- 安心した感覚
- 心が満たされた記憶
このような感情は、その人の人生や価値観と結びついています。そのため、無理に消そうとするほどに頭から離れなくなってしまいます。不思議なことに、「忘れよう」と意識するほど感情はぶり返してしまいます。
好きな人を忘れることは、感情を完全に消すことではありません。感情は「消すもの」ではなく「弱まっていくもの」です。気持ちが残っている自分を責める必要はありません。
無理に嫌いになる必要はない
「嫌いになれば楽になるはず」そのような思いから、相手を悪く考えようとする人もいます。しかし、無理に嫌いになろうとするほど、気持ちは整理しづらくなります。
なぜなら、感情を無理にねじ曲げると、後から強い反動が起きるからです。
確かに、無理に嫌いになろうとすると、一時的には気持ちが楽になることがあります。しかし、押し込めた感情はどんどん溜まってしまいます。「好きだった自分自身」を否定することにもなるため、自己肯定感まで一緒に傷つけてしまいます。

必要なのは嫌いになることではなく、距離を整えることです!
好きな気持ちまで否定する必要はありません。「好きだったけれど選ばなかった」そのように考えることで、後悔を最小限にできます。
思い出してしまう=忘れられていない、ではない

もう忘れたと思っていたのに、ふとした瞬間に思い出してしまった…
そんなとき、「やっぱり私は忘れられていないんだ」と落ち込んでしまう人は少なくありません。
しかし、思い出してしまうこと自体は、忘れられていない証拠ではありません。忘れる過程では、気持ちが落ち着き、また揺れる波を何度も繰り返します。
人の心の中には、記憶(出来事を覚えていること)・感情(それに対してどう感じるか)という、2つの仕組みがあります。
忘れる過程で起きているのは、記憶は残っているけれど、感情の反応が少しずつ弱まっているという状態です。

ふと相手のことを思い出すのは、脳の条件反射のようなものです!
ふと思い出すことと、そこに心を引き戻されることは、まったく別物です。大切なのは「思い出した後の状態」です。思い出してもすぐに日常に戻れるならば、忘れるプロセスはきちんと進んでいます。
【状況別】既婚者が好きな人を忘れるための現実的な方法

実際に、既婚者が好きな人を忘れるための方法を状況別に紹介します。自身の状況と照らし合わせてください。
職場などで毎日顔を合わせる場合
職場のように物理的に距離を取るのが難しい場合は、「心の距離」を意識することが重要です。
- 私的な会話を減らす
- 視線やリアクションを抑える
- 相手の情報を自分から取りに行かない
- 相手の優しさに意味を持たせない
毎日顔を合わせる相手だからこそ、露骨に避けたり無理に断ち切ろうとしたりせず、自分の心を守る距離を選んでください。小さな線引きの積み重ねが、感情の刺激を確実に減らしていきます。
連絡を取り合っている場合(片思い・曖昧な関係)
連絡を取り合っている状態では、相手のことを忘れるのは難しいものです。気持ちを整理するために有効なのは
「いきなり遮断する」のではなく、関わり方の温度を下げることです。
- 自分から連絡する頻度を減らす
- 返信頻度を落とす
- 即レスをやめ、時間を置いてから返す
- 深夜・感情的なやり取りを避ける
- 自分から話題を振らない
ポイントは、相手の情や期待を刺激しないことです。「連絡を減らしたら追ってくるかも」「寂しがったら気持ちがわかるかも」という期待を含んだ行動は、逆に執着を強めてしまいます。
あくまでも目的は、相手の態度を確かめることではなく、自分の心を守ることです。未練が残りにくい終わらせ方が、結果的に自分の心を守ります。
すでに不倫関係にある場合
すでに不倫関係にある場合は、一気に終わらせるのではなく、関係性を少しずつ現実に戻していくことが大切です。
- 会う頻度を減らす
- 連絡の内容を事務的・日常的なものにする
- 将来の話や特別感を強める言葉を使わない
- 相手の家庭に踏み込みすぎない
段階的に行うことで、感情を守るための調整期間が作れます。
他にも、別れたはずなのに連絡が続く・会わないと決めてもまた会ってしまうことに苦しんでいる方は、自分の中で区切りを決めることが大切です。
相手の態度や行動に期待をする日々では、いつまで経っても関係を終えることはできません。「なぜ終わるのか」を自分の中で明確にしておくことで、気持ちが戻ることを防げます。
- これ以上続けたら失うものは何か
- 守りたい生活や価値観は何か
- 自分はどんな未来を選びたいのか
家庭を守るため・自分をすり減らさないためなど、理由を言語化できるようになると、気持ちが整理できるようになります。理由が曖昧のままでは、後から「本当にこれでよかったのか」と気持ちが揺れ戻りやすくなります。
詳しくは、「もう会わないと決めたのに辛い…不倫相手を忘れる方法と気持ちの整理術」で紹介しています。
過去の恋人・再会してしまった相手の場合
再会によって気持ちが動く大きな理由の一つは、記憶の美化です。
過去の恋は、時間が経つほど「うまくいかなかった現実」よりも、「幸せだった感情」だけが強く残りやすくなります。再会した時に胸がざわつくのは、良い部分だけを切り取った記憶が一気に呼び起こされるからです。
特に、今の生活に物足りなさ・寂しさがあると、過去の恋は「今の自分を満たしてくれそうな存在」として、より魅力的に見えてしまうのです。
忘れるために必要なのは、当時の現実も含めて思い出すことです。
- 当時うまくいかなかった理由
- 別れることになった理由
- すれ違っていた部分
- 今も同じ問題が起きる可能性はないか
このような現実的な問題を冷静に振り返ることで、少しずつ浮足立った心が戻っていきます。
既婚者が好きな人を忘れるためにやってはいけない行動

早く好きな人のことを忘れるために、突然連絡を断ったり感情を押し込めたりしてしまう人もいるでしょう。しかし、それらの行動はかえって記憶を強めてしまうものです。
ここでは、忘れるためにやってはいけない行動をお伝えします。
感情だけで急に連絡を断つ
「もう無理」「これ以上好きになったら壊れてしまう」そのような思いから、ある日突然、連絡を完全に断ちたくなることもあるでしょう。
この行動は一見すると、強い決断・正しい選択のように見えますが、感情の整理という面では逆効果になることが多いです。
なぜなら人の心は、「途中で終わったもの」「説明のない終わり」を強く引きずる性質があるからです。「手に入らないもの=特別なもの」と考えてしまうのです。そのため、無理に断ち切ると「忘れるために切ったのに、頭から離れない」という状態を作ってしまい、相手への執着が強まることがあります。

衝動的な遮断は、「やり残した感情」を増幅させます!
相手を悪者にして無理に嫌いになる
苦しさから抜け出したくて、相手を一気に悪者にしようとする人は少なくありません。しかし、相手を悪者にするということは、好きだった気持ち・大切だった時間を「間違いだったもの」と否定することでもあります。
すると心の中で、「好きだった自分」と「否定しなければならない自分」が分断され、感情がうまく統合されません。
結果として、時間が経っても気持ちが落ち着かず、ふとした瞬間に強い揺り戻しが起きやすくなります。
我慢するために感情に蓋をする
「全部自分が悪い」と我慢し続けると、感情は消えるどころか形を変えて残ります。
- 理由のないイライラ
- 急な虚しさ
- 配偶者や家族への冷たさ
- 自己否定の強まり
このような感情が出てくるのは、「恋心」として扱われなかった感情が、別の形で表れている証拠です。我慢をする=消えるわけではないということです。
感情に蓋をすると、自分自身への信頼も少しずつ削られていきます。なぜなら、「こんな気持ちを持つ自分はダメ」「感じる価値がない」という思考が隠れているからです。
その結果、自分の本音がわからなくなり、常に我慢している感覚が抜けない状態になってしまいます。
好きな人を忘れた先に残るもの|家庭と自分を守る視点

好きな人を忘れようと決めた後には、心にぽっかり穴が空いたような感覚が残ることがあります。しかし、好きな人を忘れた先には、恋をする前には得られなかったものが残ります。
この恋が教えてくれたもの
好きな人を忘れることで、自分が本当に欲しかった感情に気づくことができます。
- ちゃんと話を聞いてもらいたかった
- 感情を共有したかった
- 女性として/一人の人間として扱われたかった
- 安心よりも、ときめきが欲しかった
このような気づきは、相手を失ったからこそ見えてくるものです。なぜなら、好きになってから忘れるまでの過程の中で、自分の感情に敏感になったり、誰かを想う自分を感じられたりするからです。
ときめきを感じ、揺れ動く心を感じたことで、生きている実感を取り戻せた人もいるでしょう。

この恋は、大切にしたかった自分を思い出すためにあったのです!
本当の自分を思い出すことで、これからの生き方が変わっていきます。
- 今まで言えなかった気持ちをどう扱うか
- これからの自分をどう大切にするか
- 同じ寂しさを繰り返さないために何が必要か
この問いを持つことで、家庭の中でも自分らしさを取り戻すことができます。
配偶者との関係を見直すヒント
好きな人のことを忘れると決めたからといって、無理に「元の夫婦」に戻そうとする必要はありません。好きな人を忘れる過程で、あなたは自分の本音に触れています。
配偶者との関係を見直す前に、まずは「自分は何を我慢してきたのか」を責めずに書き出してみましょう。
- 話を聞いてもらえなかった
- 感情を共有できなかった
- 女性として扱われていなかった
上記のように自分の本音を書き出すことで、自分の気持ちを理解できるようになります。自分が自分の気持ちを大切に扱えるようになれば、配偶者に「分かってもらわなくても」「変わってもらわなくても」家庭の中での苦しさは和らぎます。

夫婦だからといって、必ずしも相手に理解してもらう必要はありません!
自分が自分の気持ちを大切に扱えたかどうかが重要です。家庭を守るとは、我慢し続けることではありません。自分を壊さない形で、関係を続ける選択肢を持つこと。それが、この恋を経たあなただからこそ持てる視点です。
それでも好きな人が忘れられずに、苦しいときの心の扱い方
忘れるまでに、時間がかかるのは自然なことです。落ち着いたと思ったのに、ふとした瞬間に感情が戻ることもあります。
苦しさが戻ってきたとき、多くの人は「またダメだ」と自分を責めてしまいます。しかし大切なのは、評価をしないことです。今は波が来ているだけ・今は揺れる時期だと静かに受け止めてください。
苦しさを消そうとするほど、心は疲れてしまいます。「まだ少し痛むな」と感じていることを認めるだけで、感情は自然となくなっていきます。
苦しさが強いときほど、思考よりも身体へのケアに目を向けてあげましょう。
- しっかり眠る
- 温かいものを飲む
- 深呼吸をする
- 散歩をする
身体を整えることで自律神経が整い、感情の波も穏やかになります。
それでも苦しさが残り続ける時は、「まだ自分を置き去りにしている部分がある」というサインかもしれません。
- もっと休みたい
- もっと自分を大切にしたい
- 無理をやめたい
このような声に耳を傾けてあげてください。そうして自分の心と身体に目を向けているうちに、気づけば考える頻度が少なくなり、少しずつ苦しい気持ちが和らいでいきますよ。
一人だとどうしても自分を責めてしまう人は、否定されない場で話す時間も必要です。言葉にすることで、心はかなり軽くなります。
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まとめ|好きな人を忘れる選択は、自分を守るための決断

好きな人を忘れることは、感情を消すことではありません。自分と家庭を守るために、距離と行動を整えることです。
急に連絡を断ったり、相手を悪者にしたり、我慢で感情にフタをする必要はありません。大切なのは、好きだった気持ちを否定せずに、続けないと決めることです。
好きな人のことを忘れても、元の状態に戻ることはありません。自分が何を求めていたのか・どんな感情を大切にしたかったのか、自分への理解が深まります。
今はまだ苦しさが残っていても大丈夫です。時間はかかっても、心は必ず現実に追いついていきます。好きな人を忘れるという選択は、逃げではなく、自分を守るための誠実な決断です。
あなたのその選択は、これからの人生を少しずつ楽にしていきます。












