SNSやドラマなどで「セカンドパートナー」という言葉を見聞きする機会が多いのではないでしょうか。セカンドパートナーとは、恋人でも不倫でもない第二のパートナーのことです。
もしもあなたが「恋人でもない、不倫でもない。でも、ちょっと特別な人がいる」と感じたことがあるならば、あなたはもうその関係性の入り口にいるのかもしれません。
今回は、曖昧だけどリアルな「セカンドパートナー」の関係性について解説していきます。
セカンドパートナーとは?パートナーとは違う特別な人
セカンドパートナーとは、既婚者が配偶者とは別に持つ「第二のパートナー」のことです。恋愛感情を持つ者同士の交際ですが、肉体関係は持ちません。友達以上恋人未満の関係性です。
セカンドパートナーは不倫や浮気相手とは異なり、心のつながりを求めるのが特徴です。配偶者には話せない話を聞いてもらったり、趣味で盛り上がったりします。
- どんなことでも安心して話せる相手
- 弱い自分を見せられる存在
- 会うとホッとする日常の支え
- 甘えられる存在
このような相手を「セカンドパートナー」と呼ぶ人もいます。
恋人でも不倫でもない? セカンドパートナーの関係性とは

セカンドパートナーと不倫・恋人関係の違いはわかりづらいものです。実際、セカンドパートナーを「配偶者・恋人とは異なる第二のパートナー」として、浮気相手をセカンドパートナーと呼ぶ人もいます。
明確な違いがわからないまま、セカンドパートナーという言葉を使っている人はたくさんいます。実際、セカンドパートナーと恋人・不倫関係の違いはどこにあるのでしょうか?
セカンドパートナー・恋人・不倫の違い
セカンドパートナー・恋人・不倫関係には明確な違いがあります。三つの関係性の違いを表にまとめました。
名称 | 関係性 | 特徴 |
---|---|---|
恋人 | 明確な恋愛感情、交際関係 | 一番のパートナー。公にできる関係性 |
不倫 | 秘密の恋愛や肉体関係を含む。遊びの関係もあり | 隠れて肉体関係を持つことに刺激を感じている。再婚したいと考えている場合もある。 |
セカンドパートナー | 精神的なつながり、プラトニックな関係 | 誰よりも本音が言える存在。癒しの存在 |
恋人関係は交際を公にできる関係性です。お互いに一番のパートナーと認めている相手です。
不倫関係の場合、肉体関係から関係性が始まることが多く、公にはできません。夫婦関係が冷めきっている場合や、外に刺激を求めた結果、配偶者を差し置いて不倫相手に入れ込む場合があります。配偶者にバレた際は、不貞行為として離婚の申し立てや慰謝料を請求されることもあるでしょう。
セカンドパートナーは名の通り二番目の存在です!
配偶者や家庭を一番に考えながらも、満たされない精神的な癒しを求めます。不倫関係のように肉体関係から始まることなく、友達以上恋人未満の関係性を保ちます。プラトニックな関係性を保っていれば、不倫にはなりません。
どこまでがセカンドパートナー?境界線の決め方
それでは実際に、セカンドパートナーはどこまでがセカンドパートナーなのでしょうか?セカンドパートナーを持ちたいと考えた時、境界線は明確に決めておきましょう。パートナーに関係性がバレた時、「この人はセカンドパートナーです」と訴えても、関係性によっては不倫扱いになるからです。
プラトニックな関係性と言われていますが、その境界線は曖昧なものです。一歩間違えれば不倫関係と同じになってしまいます。
セカンドパートナーと許される行為は、以下のように分類されます。
- デート:◯
- 手を繋ぐ:◯
- ハグ:◯
- キス:☓
- セックス:☓
配偶者がいても、セカンドパートナーとデートを楽しむのは不倫関係にはなりません。一緒に食事を楽しんだり、買い物をしたり、趣味を楽しんだりしている人はたくさんいます。配偶者とは楽しめない場所、行ってくれないところにでかけられます。
ただし、カラオケのような密室を選ぶと、
不貞行為と疑われる可能性がありますよ!
周囲の目の届く場所で楽しむようにしましょう。
デート中に手を繋ぐのも問題ありません。恋人のような気分を味わいながらデートができます。ただし、知り合いに見られた時には不倫していると思われるかもしれません。普段から配偶者と行く場所や、知り合いがいそうな場所は避けましょう。
ハグは海外では挨拶として行われるため、不倫関係には当たりません。しかし、堂々と外で行うのは危険です。別れ際に軽くハグをするくらいに留めておきましょう。熱い抱擁になってしまうと、そのままキスをする流れになってしまう危険性もあります。

キスやセックスは肉体関係となってしまうため、不倫関係にあたります。「一度だけだった」「普段はセカンドパートナーの関係性を維持している」と主張しても、その事実がバレてしまっては不貞行為となります。
セカンドパートナーと位置づけていても、恋愛感情があれば気持ちが盛り上がってしまうこともあるでしょう。境界線を守ることで、セカンドパートナーと良好な関係性を築けます。
セカンドパートナーが増えている理由とは
セカンドパートナーの言葉を耳にするようになったのは、YouTuberや芸能人がその存在を明かしたことがきっかけの一つです。実はそれ以前から、既婚者コミニティの間ではひっそりと使われていました。
セカンドパートナーが注目され始めたのは、コロナ禍以降です。コロナ禍では孤独感が浮き彫りになり、精神面で支障をきたす方がたくさんいました。
結婚していても、子どもがいても、彼氏や彼女がいても、「わかってもらえない」「気持ちを話せない」と感じてしまう瞬間は、誰にでもあるでしょう。
セカンドパートナーは、そういうときにそっと寄り添ってくれる存在。誰かを裏切るためではなく、ただ「自分を保つ」ために必要な相手として求められているのです。
セカンドパートナーを求める男性心理
セカンドパートナーを求める男性は、会社と家庭で求められる立場から逃げ出したいと感じている人が多いです。
- 癒しが欲しい
- ストレス解消したい
- 日常に刺激がほしい
- 男性としての自信を持ちたい
立派な父親・旦那としてではなく、一人の男性として見てくれる人が欲しいと感じる男性は少なくありません。何も考えずに自分を癒してくれる存在、話を聞いてくれる人といることでストレス解消をしたいと考える人が多いです。
セカンドパートナーを求める女性心理
セカンドパートナーを求める女性は、同じような毎日から抜け出したい、家庭以外で求められたいと感じている人が多いです。
- 心の拠り所がほしい
- 誰かに必要とされたい
- 日常に刺激がほしい
- 結婚前のようなドキドキを味わいたい
女性は結婚して妻となり母となることで、家庭の閉塞感を感じる人もいます。日常にちょっとした刺激が欲しい、女性としてのドキドキ感を味わいたいという思いからセカンドパートナーを持つ人もいます。
また、家事や育児のストレス、仕事と家庭の両立から心の拠り所を求める人も多いです。忙しい毎日の中で自分を必要としてくれる存在がいることは、心の平穏につながります。
セカンドパートナーは悪いこと?

セカンドパートナーを持ちたいと考えている人の中には、パートナーに罪悪感が湧く人もいるでしょう。「相手にバレたら傷つけてしまう」と思えば、悪いことのように感じるかもしれません。
しかし、「誰にも迷惑をかけていない」「自分を支えるために必要な人」と思えば、悪いこととは言い切れません。
セカンドパートナーを持つメリット
セカンドパートナーを持つと、夫婦関係が良好になる場合があります。
セカンドパートナーを持つことで外見に気を遣い始めたり、ストレス解消できて穏やかになったりすれば、結婚生活が良好になります。だらしない姿ばかりを見せていたパートナーが身だしなみを整え始めたら、異性としてのドキドキ感が出てくるかもしれません。
セカンドパートナーの精神的な支えにより、心に余裕が生まれるのは大きなメリットです。
普段イライラすることも穏やかになれれば、衝突が減って会話が増えるかもしれません。
このように、セカンドパートナーの存在が夫婦の距離感を縮めることもあります。
セカンドパートナーを持つリスク

セカンドパートナーを持つメリットはありますが、リスクもあることを覚えておきましょう。プラトニックな関係性とはいえ、まだまだ理解されにくい関係性です。そのため、パートナーが存在に気づいた場合、浮気していると思われてしまうかもしれません。
例え不貞行為に及んでいなくても、デートをしている、相手に恋愛感情があるだけで裏切られたと感じる人は少なくありません。自身が夫婦関係を良くするために始めたことでも、離婚を言い渡される可能性があります。
不貞行為と認められることがあれば、慰謝料を請求される場合もあります。
また、セカンドパートナーを拠り所にしすぎると、夫婦の距離感が離れるかもしれません。パートナーよりもセカンドパートナーといる方がいいと感じるようになれば、家庭が崩壊してしまいます。
セカンドパートナーを持つ際は、相手との関係性は慎重に進めましょう。行為の境界線だけではなく、自分の中で心の線引をしておくことも大切です。
セカンドパートナーを持つならば関係性は明確に

セカンドパートナーを持つことに、正解も間違いもありません。パートナー以外に精神的なつながりが必要な場面は、誰しも一度は訪れるものです。恋でもなく、ただの友達でもなく「この人がいるから、自分はちょっと頑張れる」そんな存在がいてもいいのかもしれません。
しかし、その関係を大切に思うからこそ、境界線は明確にする必要があります。曖昧に恋人ごっこを始めてしまうと、不倫関係のリスクを背負う可能性があります。セカンドパートナーを持つ時は、お互いのパートナーを第一に考えられる関係性を築きましょう。