既婚者だけど、異性の友達が欲しいと感じる人は少なくありません。実際、配偶者がいても積極的に異性の友達を作っている人はいます。しかし、友達関係であっても異性と二人で会う=不倫関係と考える人は多いでしょう。
そこで今回は、友情と恋愛の境界線を保ちながら、異性の友達と上手に付き合う方法を紹介します。罪悪感を抱く理由や、経験者のエピソードも紹介するので参考にしてください。
なぜ既婚者でも異性の友達が欲しくなるのか

そもそもなぜ、既婚者でも異性の友達が欲しくなるのでしょうか?

夫に満足していれば、他の人を求めないはず

妻以外に話を聞いてくれる相手がほしいのかも
異性の友達が欲しくなっている時は、配偶者だけでは満たされない思いがあります。具体的なパターンを見ていきましょう。
家庭があっても満たされない「心のスキマ」がある
結婚して家庭を築いていても、すべてが満たされるわけではありません。家族の中では「母」「父」「妻」「夫」という役割に徹することが多く、個人としての感情や想いを押し殺してしまう場面もあります。

母としてしか見てもらえない状況が辛い・・・
中には、結婚生活が長くなったことでパートナーに自分を見てもらえず、役割だけを求められるようになってしまった人もいるでしょう。その結果、ふとしたときに感じる心のスキマが、異性の友達を求めるきっかけとなるのです。
配偶者との会話が減り誰かと話したい気持ち
長年連れ添っていると、会話の内容が生活に必要なことばかりになりがちです。気軽な雑談や感情の共有ができず、「話を聞いてほしい」「ちょっとしたことを話したい」と感じる場面が増え、気づけば異性の友達との会話に癒しを求める人も少なくありません。

以前は仕事の愚痴を聞いてくれていた妻が、今では話も聞いてくれなくなりました
家事や育児、仕事に時間が追われていると、パートナーと話しをする時間も余裕もなくなりがちです。その結果、夫婦間での会話を求めなくなってしまいます。
日常に刺激がなく孤独を感じている
ルーティン化した生活の中で、感動やドキドキを感じる場面が少なくなると、孤独や空虚感に襲われることがあります。
仕事と家の往復だけ、家に帰っても家事や育児で「やらなければいけないことばかり」。義務的に動く日々が続くと、あたりまえの日常も嫌な日々になるでしょう。

同じ毎日から抜け出したい!
刺激が欲しくなると、人は新たな交流を求めるものです。その中でも異性の友達は、パートナーとは違った新鮮なドキドキ感を与えてくれるでしょう。
既婚者が異性の友達を求めるのは不自然ではない

既婚者が異性の友達が欲しくなる理由について見てきましたが、異性の友達を求めるのは不自然なことではありません。
ただ、今の状態では満たされない自分の気持ちを埋めてくれる存在が欲しいだけです。
恋愛ではなく「共感や癒し」を求めている
異性の友達を求める既婚者の多くは、恋愛感情を求めているわけではありません。不倫相手や配偶者の他に恋人が欲しいと考えているわけではなく、ただ話を聞いてくれる人を求めているだけです。

否定せずに話を聞いてくれる人がほしい

自分の考えを理解してくれる人がほしい
配偶者では満たされない共感や癒しを望んでいます。人は誰かに話を聞いてもらうだけで、気持ちが軽くなり前向きになれるものです。すべてを包み込んで、楽しく話を聞いてくれる相手を求めているケースがほとんどです。
趣味や価値観を共有できる相手が欲しい
共通の趣味や価値観を持つ異性との時間は、心地よく刺激的です。同じ映画や音楽が好きな人と語り合ったり、趣味の時間を共有したりすることで、プライベートが充実し、自己肯定感が高まることもあります。

趣味が合わない夫の代わりに、共通の趣味を持った男性と盛り上がりたい!

同じ価値観を持った女性と語り尽くしたい!
趣味や価値観が合う夫婦ばかりではありません。自分が大事にしている価値観や趣味は、共有できる相手と楽しみたいものです。
既婚者が男友達とご飯に行くのはあり?

実際、既婚者が男友達と二人でご飯に行くのはありなのでしょうか?特別な関係性ではなくても、二人きりという事実が、浮気を疑われてしまうのではないかと心配する人は多いでしょう。
パートナーや周囲の人に怪しまれないために、今から紹介する内容を意識してください。
ランチならOK?夜はNG?
男友達と二人でご飯に行く場合、ランチならば問題ないと感じる人が多いです。昼間の時間帯は健全で、仕事相手やママ友パパ友などとも気軽に会える時間帯です。そのため、二人きりで会っていてもあまり気にしない人が多いでしょう。
一方で、夜の食事や飲みの場になると、「浮気では?」と疑われる可能性が高くなります。夜の時間帯はムードが出やすく、お酒が入ることで歯止めが効かなくなると思われるからです。
時間帯や場所に配慮することで、周囲からの誤解を防ぐことができます。
周囲の目やパートナーの反応は?
一番の懸念点は、パートナーに対しての説明や信頼です。「なぜ男友達と2人で行く必要があるの?」と思われることもあるため、あらかじめオープンに伝え、安心してもらう工夫が必要です。
言いづらいからと隠していると、「話せない関係=不倫関係」と思われてしまうかもしれません。やましいことがなくても会うこと自体否定される可能性が高いため、先に伝えておくようにしましょう。
正直な関係が、信頼を維持するカギとなります。パートナーに伝えておけば、二人で会っている姿を誰かに見られても男友達と理解してもらいやすいです。
既婚者が男友達とご飯に行くメリット

既婚者が男友達とご飯に行くことで得られるメリットもあります。時間帯や周囲に配慮しながら、男友達との時間を楽しみましょう。
見た目に気を使えるようになる
異性との食事の予定があると、「綺麗にしていこう」と思い、外見への意識が高まります。結婚して家庭に入ると、独身時代よりもおしゃれをする機会が減りがちです。
特に子どもができると、自分のことは二の次になることが多いのではないでしょうか?

見た目が変わると、夫の反応も変わるかもしれませんよ!
メイクをしたりお出かけ用の服を着たりすることで、自己肯定感が上がり、自身の魅力も増していきます。自分に自信がつくと、内側からキラキラと輝くでしょう。
価値観が広がる
男友達と話をするなかで、自分の考え方や視野が広がることもあります。異なる性別、異なる環境で育った人の視点は新鮮なものが多く、自分にはない価値観が得られます。

発見が多いと、自分の成長にも繋がりそうですね!
家庭や仕事の悩みに対しても、新たな視点からのヒントが得られるかもしれません。息抜きとして会った時間が、悩み解決の時間になることも。
家族のありがたみを感じられる
一時的に家庭の外でリフレッシュすることで、家族の大切さや温かさに気づくこともあります。

私の帰る場所はここなんだな!と思えました
家庭の中でしか過ごしていない時は見えていなかったことも、外に出ることで居心地の良さやありがたさを感じられるかもしれません。息苦しさを感じた時は、思い切って家族以外の人と楽しい時間を過ごしてみてください。
既婚者が女友達と遊ぶときの注意点

続いて、既婚男性が女友達と遊ぶ時の注意点を見ていきましょう。女性側が男友達と会う時とは異なる見解で紹介していきます。
二人きりのドライブやカフェはアリ?ナシ?
二人きりのドライブは密室状態となるため、誤解を招きやすいです。いくら何もないと訴えても、車内でのやりとりを確認することはできません。周囲の目が届かない場所は歯止めが効かず、不倫関係にも発展しやすい状況です。
カフェで過ごす場合は、夜の時間帯を避ければ問題ありません。ただし、仕事終わりが会いやすいからと、頻繁な夜のカフェ通いは周囲の疑念を呼びやすいです。場所や頻度の調整は必要です。
パートナーが不安を感じる行動とは
既婚者が女友達と遊ぶ場合、パートナーが不安を感じる行動を理解しておきましょう。健全な友達関係でも、妻が不安を感じれば不倫を疑われる可能性があります。
- 会っていることを隠し通す
- 会ったことを事後報告する
- 頻繁に連絡をとっている
- 夜遅くまでLINEや電話をする
- カラオケや車などの密室で過ごす
- 女友達のことを擁護しすぎる
上記の行動は、パートナーの不信感を招く原因になります。たとえやましい気持ちがなくても、不安を感じる行動は信頼関係を壊さないために避けるようにしましょう。
既婚男性が女友達と遊ぶメリット

パートナーに不安を感じさせなければ、既婚男性が女友達と遊ぶメリットはたくさんあります。女友達と遊ぶことで得られるメリットを見ていきましょう。
趣味を共有できる
趣味の合う女友達と出かけることで、趣味を深める楽しさが感じられます。パートナーとは趣味が合わない場合も、我慢せずに趣味を楽しむ時間が作れます。

好きなことを語り合える友達がいるのは嬉しいものです!
異性の友達と共有することで、男女の視点の違いが良い刺激になります。知識を共有しあうことで、満足感も得られるでしょう。気の合う仲間がいることで、人生に彩りが生まれます。
自宅以外に安心できる場所ができる
家庭とは別にリラックスできる空間があることで、精神的にバランスが取れる人もいます。安心して過ごせる第三の居場所である「サードプレイス」を求める人は多く、その先が異性の友達になることは珍しくありません。
女友達の前では、家庭や職場のように役割を求められることはないでしょう。その結果、素の自分を出しやすく、安心して過ごせる場所になります。

否定されないから、安心して自分の話ができます!
程よい距離感だからこそ、癒やしの場となるのです。ただし、その関係が逃げ場にならないように注意しましょう。
息抜きできる
仕事や家庭のストレスから解放される時間として、女友達との時間が息抜きになることもあります。特に女性は褒めや共感が素直にできる人が多いため、承認欲求が満たされるでしょう。

不甲斐なさを感じた時も、自信を取り戻させてくれます!
大人としての節度を守ったうえでのリフレッシュは、明日からの活力になるでしょう。
異性の友達と健全に付き合うための5つのポイント
異性の友達と過ごすことは、決して悪いことではありません。しかし、健全に付き合うためには抑えておきたいポイントがあります。
- 目的を「癒し・共感」と明確にする
- 配偶者にはオープンに伝える
- 会う頻度や時間帯を意識する
- 心が揺れたときのストッパーを持つ
- 相手にも家庭がある場合は配慮を忘れずに
健全に付き合うためには、異性の友達と会う目的を明確にしましょう。目的を定めておかないと、ふとした瞬間に心が揺れ動く可能性があります。
配偶者に相手との関係を話したり、会う時間帯や頻度を意識したりすることで、一線を超えるストッパーができます。特に相手にも家庭がある場合は、友達のパートナーにも配慮しましょう。

関係性が深まらないための工夫をすれば、友達関係を楽しめますよ!

男女間だからこそ、流されない雰囲気作りが大切ですね!
異性の友達がいる既婚者のリアルな体験談

ここでは、異性の友達がいる既婚者のリアルな体験談を紹介します。異性の友達が持つことに不安を感じている人も、実際の経験者の話を参考にしてください。
30代女性:「夫には言いづらかったけど、心が軽くなった」
結婚7年目の30代女性、子どもはいません。仕事と家庭を両立しながらの毎日はそれなりに充実しているはずでした。しかし、ふとした時に心が重たくなる時があり、誰かに話を聞いてほしいと思いました。
でも、夫にはどうしても話せない……。
そんなとき、大学時代の男友達・Kくんと偶然再会しました。昔から気が合うタイプで、恋愛感情は一切なく、「戦友」のような存在です。LINEで近況を報告し合った後、数年ぶりに一度だけランチをしました。昔話で盛り上がり、仕事や家庭の話、私が最近感じていた「漠然とした孤独」も自然に口をついて出ていました。
Kくんは、深く踏み込むことなくただ頷いてくれて、「わかるよ」と言ってくれました。そのとき、涙が出るほど心が軽くなったのを今でも覚えています。あの日の会話があったからこそ、家でも少し優しくなれた気がします。夫にも感謝の気持ちを口にできるようになりました。
40代女性:「男友達とのランチで救われた」
結婚して15年になる40代半ばの主婦です。子どもは大学生になり、夫との生活は「同居人」のようなもの。会話は最低限しかせず、休日もそれぞれが別のことをしていて、顔を合わせてもスマホを見ているだけの日々。ケンカはないけれど、笑いもなく、静かな孤独の中にいました。
そんなある日、会社の元同僚の男友達から久しぶりに連絡が来ました。やりとりの中でランチに行く話になり、数年ぶりに再会。
正直、「既婚の女性が男友達とランチなんてどうなんだろう?」と緊張しましたが、実際に顔を合わせて話し出すと、その不安はすぐに消えました。彼は昔と変わらず、私の話をよく聞いてくれて、「それ、わかるよ」と言ってくれる優しさに溢れていました。
夫婦の無言の距離感や、母としての役割が終わりつつある虚しさなど、私が抱えていたモヤモヤを「ジャッジされることなく」聞いてもらえ、心が楽になりました。誰かと心を通わせることが、こんなにも自分を救うとは思いませんでした。
40代男性:「純粋な友達関係が誤解を招いた話」
結婚して18年、高校生の子どもがいる40代後半の会社員です。。夫婦仲は悪くはないけれど、会話は年々少なくなり、仕事中心の毎日を送っていました。
そんな中で、取引先でよく顔を合わせる女性と、ちょっとしたことで仲良くなりました。彼女は明るくて気さくで、同じ音楽の趣味があり、時々LINEでライブ情報を共有したりするように。恋愛感情はまったくなく、ただの気の合う友人です。
ある日、用事のついでに彼女と二人で昼食を一緒にとりました。その夜、特に意識もせず妻にランチをした話をしました。その瞬間、空気が一変。「なんで私には言ってなかったの?わざわざ2人きりで?それって普通じゃないよね?」
妻の言葉に正直、驚きました。自分の中では「友達とごはん」以上でも以下でもなく、やましさなど一切なかったからです。翌日から、妻の態度は明らかに冷たくなりました。「LINE見せて」と言われた時は、さすがにショックで、「疑われてるんだ」と落ち込みました。
自分の中で「何もしていないのに…」という気持ちと、「もしかしたら、僕の感覚が甘かったのかも」という自省が交錯しました。
50代男性:「女友達と趣味を共有し、孤独感が減った」
50代前半の会社員です。子どもはすでに独立し、妻との会話は必要最低限。家にいてもテレビを眺めているか、スマホをいじるだけの日々。特に寂しいとも思わないようにしていましたが、正直なところ、「何かが足りない」という感覚が常にありました。
ある日、趣味で参加していた地域のカメラサークルで、同世代の女性と知り合いました。彼女も長年一眼レフを趣味にしており、風景写真や季節の花の撮影が好きだという話で意気投合。撮影地の情報を交換したり、作品を見せ合ったりする中で、「一緒に撮りに行きませんか?」という流れになりました。
最初は緊張しましたが、実際に出かけてみると、まるで学生時代の部活仲間のような軽やかさがありました。写真を撮ることに集中しながら、移動中はお互いの家族のことや、人生の節目の話などをし、気づけば何年ぶりかに「心を開いて会話した」という感覚がありました。
家では写真の話をしても、妻は「ふーん」で終わることが多く、興味がないのはわかっていました。しかし、彼女は「この構図、すごく面白いですね!」とか「光の捉え方が上手ですね」と純粋に会話を楽しんでくれたんです。
たったそれだけのことなのに、「自分という人間がちゃんと存在してる」と感じることができました。
異性の友達が欲しい!既婚者が感じる罪悪感とその正体

異性の友達が欲しいと感じている人の中には、パートナーへの罪悪感から踏み切れない人もいるでしょう。なぜ、罪悪感を感じてしまうのか?その正体と軽減するための方法を紹介します。
浮気と勘違いされる心配
罪悪感を感じる一番の理由は、浮気だと勘違いされてしまうからです。周囲やパートナーから「不倫しているの?」と誤解されることを恐れ、罪悪感を抱く人は少なくありません。
当人たちは純粋な友情関係だと思っていても、男女が仲良くしていると特別な関係だと思われる可能性は高いでしょう。

パートナーに包み隠さず伝えることで、疑われる心配を減らせますよ!

同性の友達と同じ感覚で周囲に話すと、意外と怪しまれないものです
「怪しまれるかも」「隠さなきゃ」という気持ちを持つほど、周囲から怪しい目で見られるでしょう。
境界線を作る難しさ
男女の友情は境界線を作るのが難しいものです。
どこまでが「友達」でどこからが「浮気」なのか、その境界線は人によって異なります。食事に行くだけならば何も思わない人もいれば、二人きりで食事に行くだけで浮気だと感じる人もいます。

大切なのは、自分のパートナーの価値観を知ることです!
パートナーが「嫌だ」「浮気だ」と感じることは、どんなことでも浮気と捉えられてしまいます。お互いの意識や環境によって境界線は異なるため、常に線引きを意識することが大切です。
自分の気持ちを冷静に見つめ直す方法
異性の友達といることに罪悪感を感じるのは、ただの友達に留まらないからです。友達に対して感情が動いてしまった時は、自分自身の想いを整理しましょう。

彼女に会いたい理由を見つめ直してください!
恋心があるからその友達と話したいのか、誰かに理解してもらいたいからなのか、自分の気持ちを見極めることが大切です。
- まずは、自分の気持ちに気づくことが大事
- 相手に対してどのような感情を抱いているのか整理する
- 相手と一度距離を置いてみる
距離を置いた時に寂しさや切なさを感じるのであれば、それは友達以上の特別な感情を持っている証拠です。
罪悪感を軽減するためにはどうすればいいか
異性の友達を作ることに、どうしても罪悪感を感じてしまう場合は、以下の方法を試してみてください。
- パートナー視点でどう思われるか考えてみる
- 自分の中で、相手と過ごすルールを作る
- パートナーに伝える
- 夫婦関係を同時に見直す
罪悪感があるのは、相手に悪いことをしているという気持ちがあるからです。自分たちの中での健全な範囲のルールを決め、パートナーに異性の友達のことを伝えると、罪悪感は軽減できるでしょう。
パートナーに正直に打ち明ける過程で、夫婦関係を見直すきっかけにもなります。
まとめ|既婚者が異性の友達と付き合うには誠実さが鍵

異性の友達との関係は、「線引き」次第で癒しにも危険にもなり得ます。パートナーや社会とのバランスを忘れず、自分にも相手にも誠実な姿勢を持ち続けることが大切です。
友達以上の感情を持ってしまったら、一度立ち止まって向き合う時間を作りましょう。心の居場所を見つけながら、家庭も大切にする生き方を選ぶことで充実した日々を送れるようになります。