「妻とはもう長い間、男女の関係はない。それでも、家庭を壊すつもりはない」そんな中で心が通じる女性との出会いは、浮気とは言いがたく、正当化するのも難しいものです。
そのような葛藤を抱えるあなたが、「夫婦公認の婚外恋愛」「オープンマリッジ」という言葉にたどり着いたのは、きっと罪悪感と向き合いながらも、新しい関係の形を模索しているからではないでしょうか。
この記事では、夫婦公認の浮気・婚外恋愛の意味やメリット・デメリット、実践する上での注意点を解説します。

心に抱えるモヤモヤを晴らしてください!
夫婦公認の浮気とはどういうこと?

一般的に、浮気や不倫はパートナーに隠れて行うものです。しかし、「夫婦公認の浮気」は、パートナーの了承を得て恋愛・性的な関係を行います。海外では「オープンマリッジ(開かれた結婚)」や「婚外恋愛許可制」と呼ばれ、一定のルールのもと、配偶者以外との関係を認め合うスタイルが存在します。
- 恋愛や性の自由を許容する関係
- 嘘をつかない・隠さないことがルール
- 一定のルール内で婚外恋愛を許可する関係
- 精神的な浮気はNG、身体だけならOK、などの線引きがある
- セックスレス夫婦が行うことが多い
ただし、これらの考え方は日本ではまだ一般的ではなく、倫理観や価値観に大きく左右されるデリケートなテーマです。

どうして、夫婦なのに外での恋愛を認められるのだろう?
夫婦公認の婚外恋愛・浮気に至る理由

夫婦公認の婚外恋愛・浮気に至る理由は、配偶者との関係が修復できない状態にあることが多いです。実は、夫婦としての関係が破綻していても、別れることが難しい人たちはたくさんいます。
ここからは、具体的な理由について見ていきましょう。
パートナーを受け入れられなくなったから
長年一緒にいることで、価値観や感情がすれ違い、恋愛感情が冷めてしまうことは珍しくありません。その結果、パートナーとの会話は必要最低限のものになったり、深い会話がなくなったりします。
心を通わせることが難しくなれば、精神的な繋がりを他者に求めるようになるでしょう。
セックスレスが続いているから
性の不一致やレス状態が続くと、心身のバランスを崩すことがあります。パートナーとしては良いけれど、異性としての関係が途絶えてしまうと、自尊心を保つことが難しくなります。
精神面の繋がりがあるからこそ、パートナーと離れることに悩む人は多いでしょう。
その結果、「離婚は考えたくないけれど、性的な欲求は満たしたい」というパートナーの気持ちを汲み取り、「外で満たす」ことを容認されるケースも。
世間体や子どものことを考えて、離婚できないから
愛情がなくなってしまっても、離婚には多くのリスクが伴います。子どもがいる家庭であれば、子どものために離婚を選ばない人は多いでしょう。社会的な地位を持つ人であれば、世間体を考えて離婚を避ける傾向にあります。
その結果、家族の形を壊さずに、自分の感情を満たす方法として「公認の関係」を求めるようになるのです。結婚生活を続けることを選ぶパートナーであれば、心離れた配偶者の思いを尊重する人は多いでしょう。
夫婦公認の婚外恋愛をするメリット

実際、夫婦公認の婚外恋愛を取り入れることで、どのようなメリットが得られるのでしょうか?より一層夫婦関係が悪くなってしまうのではないか?と懸念する声もありそうです。
ここでは、パートナー公認の元、婚外恋愛をすることで得られるメリットを3つご紹介します。
夫婦円満が保てる
意外に思われるかもしれませんが、無理に抑圧せず、互いの本音を認め合うことで、穏やかな夫婦関係が続くこともあります。夫婦関係が悪くなる要因の一つが、我慢のしすぎによるものだからです。
「相手のために自分だけが我慢をしている」という気持ちが強くなると、夫婦関係は悪化しやすいです。

お互いに羽を伸ばせる場所があるだけで、夫婦円満が保てます!
新しい異性との出会いにより、パートナーの良さに改めて気づけたり、新しい一面に気づいたりすることもあります。新しい刺激を得ることで、マンネリ化による関係の悪化を防げるのです。
お互いに縛られずに自由に過ごせる
「夫婦だから一緒にいなければならない」「夫婦としての最低限の役目は果たさなければならない」
このような気持ちは自分を縛り付け、抑圧することに繋がります。独占欲や期待を手放すことで、精神的に自立した関係を築けるようになる場合も。

お互いに楽しんでいると思えれば、夫婦で依存しすぎることもなくなります!
お互い別々にパートナーを持つことで、自由な時間が過ごせます。配偶者のことだけを考えなくて良い時間は、精神的な安定感をもたらすでしょう。
夫婦生活の息苦しさを解消できる
「家庭=義務や我慢」と感じていた人にとっては、公認の恋愛が逃げ場となり、自分を取り戻す場所になることもあります。
特に閉鎖的な環境で過ごしている人は、婚外恋愛をすることで新たな考え方に触れられます。家族や職場など、自分の役目を求められる場所ではないからこそ、日々の愚痴や本音を気軽に話せるでしょう。

自分の話を肯定的に聞いてくれる人がいるだけで、心が楽になりますよ!
浮気を公認することのデメリット

夫婦公認の恋愛には、夫婦関係をよくするメリットがありますが、同時にデメリットもあります。浮気を公認することで起こるデメリットを見ていきましょう。
不倫・浮気を理由に離婚を切り出せない
浮気を公認してしまうと、後々「やっぱり浮気するのは許せない!」という気持ちになっても、不倫を理由に離婚するのが難しくなります。
公認してしまった以上、浮気を責められない立場になってしまうからです。
法的にも不貞行為とは認められず、配偶者からも「公認のうえなのに、今更どうして責めるの?」と言われるでしょう。

渋々納得してしまっても、同意の元と思われてしまうのですね・・・

浮気を公認するときは、自分の気持ちが何よりも大事です!
子どもに悪影響を及ぼす可能性がある
親の関係性は子どもの心に影響を及ぼします。夫婦間では納得のうえで始めたことでも、子どもが公認不倫を理解するのは難しいものです。
「どうして、父親が他に女性を作っているのに、母親は何も言わないの?」といった疑問が浮かんだり、反対に「浮気はしてもいいものなんだ」という理解に繋がるかもしれません。
子どもの将来の恋愛や結婚観にゆがみが生じる可能性があります。
嫉妬心からストレスがかかることもある
浮気を公認したつもりでも、嫉妬心からストレスがかかることもあります。表面上は認めていても、心のどこかで許せない気持ちがくすぶってしまうのです。

すでに夫婦関係が破綻しているのだから、問題ないのでは

今更、パートナーに嫉妬することはないだろう
このように考えていても、いざ相手が別の人と親密になると、後悔や嫉妬が噴き出すケースもあります。
夫婦公認で婚外恋愛をする時に注意したいこと!

デメリットをあげたように、夫婦公認で婚外恋愛をするのは意外と難しいものです。ここでは、始める前に注意したい4つのことをご紹介します。
双方が納得するまで話合う
どちらか一方が無理に飲み込んでいる状態では、遅かれ早かれ不満が爆発します。

離婚よりかはましだと思って、仕方なく・・・

お互い様と思ったけれど、妻の相手のことは考えたくない
不安や嫉妬心も含めて、じっくり話し合うことが大切です。夫婦公認とは、無理に認めさせられることではありません。お互いが心の底から納得してこそ、夫婦円満が保てるのです。
どこまで認めるかルールを決めておく
婚外恋愛を認めるときは、認められる範囲をルール化しておくとよいでしょう。例えば「肉体関係あり/なし」「外泊の可否」などです。
具体的なルールを決めておかないと、後々トラブルに発展する可能性があります。

どこまでなら認められるのか、お互いの思いからルールを決めましょう!
家庭の役割はしっかり行う
婚外恋愛を認めたからといって、家庭をないがしろにして良いわけではありません。あくまでも、家庭を大切にして、役割をしっかり果たすことが前提条件です。
相手にのめり込みすぎた結果、家庭を顧みなくなると家族との関係はより悪化するでしょう。家事や育児、生活費などの責任から逃げてはいけません。
周りへの影響も考える
婚外恋愛を認めることを決めたら、周りへの影響も考えましょう。自身の両親や職場関係、共通の友達に知られた時にどのように伝えるのかは決めておきたいところです。
事前に説明しておくのかしないのか、バレた時にどのように話すのかを決めておくことで、いざという時も安心です。

大切な人たちだからこそ、伝え方は考えておきましょう!
まとめ:一時の感情で始めず、冷静な判断を

夫婦公認の婚外恋愛や浮気は、理屈の上では成立しても、現実には多くの感情やリスクが絡みます。
「バレなければいい」という関係から、「どうすれば誰も傷つけず、自分の幸せを実現できるか」を本気で考えるなら、一時の感情だけでなく、冷静な話し合いと覚悟が必要です。
まずは夫婦でじっくりと話し合い、お互いの気持ちを伝え合うところから始めましょう。