家庭で満たされない思いを満たしたくて始まった不倫関係。最初は刺激的で楽しかったはずなのに、気づけば辛くて苦しい日々を送っていませんか?
アラフォー世代は、自分の時間や心の余白を意識し始める時期です。だからこそ、恋愛に対して揺れる感情も大きいものです。本記事では、「不倫が辛い」と感じている既婚女性に向けて、その苦しみの正体と、そこから抜け出すヒントをお届けします。
なぜ不倫はこんなにも辛くなるのか?

刺激的で癒しをくれる彼との時間は、楽しくて心を満たしてくれるものだったはず。しかし、長く関係を続けるうちに辛い気持ちが大きくなる女性は少なくありません。
なぜ不倫はこんなにも辛い気持ちになるのでしょうか。その原因を探っていきましょう。
「本気の気持ち」と「家庭とのギャップ」に苦しむ
不倫関係に苦しんでしまうのは、彼への本気の気持ちと、家庭を大切にしたい気持ちの間にギャップが生まれるからです。
彼のことを本気で思い、彼との時間を大切にしたいけれど、家庭を壊したいわけではありません。本気の恋心を抱いている女性だって、家族のことも同じくらい大切に考えています。

どちらも大切だけど、このまま中途半端にするわけには・・・
矛盾しているように感じられますが、「どちらも守りたい」と思う気持ちは、実はとても自然なことです。しかし、そのバランスを保とうとするほど、自分の中に無理が生じてしまいます。
気持ちと行動が一致しないと、心はどんどん苦しくなってしまうでしょう。
会いたい時に会えない孤独
不倫関係は通常の恋愛のように、何をおいても一番に会える関係性ではありません。既婚女性は家族の予定や子どもの行事など、家庭の事情が最優先です。独身男性にも仕事や自分の生活があり、自由に時間を合わせるのが難しいでしょう。
「会いたい!」と思った時にすぐに会えない状況が続くと、愛されている実感が持てなくなります。

いつも私だけが、必死な思いで会う時間を作っている気がする・・・
一方的に待つ側になると、どれだけ気持ちがあっても心はすり減ってしまいます。「本当に私のことが好きなら、なんとしてでも時間を合わせてくれるはず」という思いに駆られ、孤独感を深めてしまうでしょう。
誰にも相談できない苦しさ
不倫関係は、誰にも打ち明けられない秘密の関係です。そのため、彼との間で悩みが生じても話を聞いてもらえる人がいないのが現実です。誰にも打ち明けられないことで、苦しさが何倍にも膨らんでしまいます。

不倫をしている自分なんて、最低だ・・・
親にも友人にも話せない悩みが増えるほどに、大切な人たちを裏切っているような気持ちにもなるでしょう。
一人で抱え込む時間が長くなればなるほど、自分を責めてしまいます。自分で自分を苦しめることになり、負のループに陥ることも少なくありません。
不倫の苦しさが限界に感じたとき、どうすればいい?

不倫の苦しさが限界に感じた時、自分が壊れてしまうような感覚に陥る人もいます。
家庭も仕事も全てが疎かになり、頭の中は常に不倫相手とのことしか考えられなくなるでしょう。
そのような時に考えたいことを紹介します。
「やめたいのにやめられない」のはなぜ?
もう不倫なんてやめたいと思っていても、やめられない自分に自己嫌悪している人も多いでしょう。不倫が辛いと感じても関係を断ち切れないのは、「恋愛感情」だけが原因とは限りません。
彼の存在が、孤独を埋めてくれる心の拠り所になっている可能性があります。彼が心の支えとなっていれば、失うことで自分の感情も不安定になってしまうでしょう。
他にも、別れることで、これまでの時間や自分の気持ちも無駄になるように感じられ、離れる決断が難しいケースもあります。

これだけ関係が続いているのだから、きっといつか一緒になれるはず!
現実から目を背け、未来に希望を抱くことで続ける理由を探してしまう人もいるでしょう。
気持ちの中にある「執着」や「依存」を見つめることで、自分自身が本当に欲しいものが見えてくるかもしれません。
不倫の関係に未来はあるのか冷静に見直す
不倫関係に未来があるのかを冷静に見直すためには、感情だけではなく自分の状況を整理することが大切です。不倫関係がもたらすリスクは精神面だけでなく、法的・社会的な代償も伴います。
不倫相手との関係が、自分の人生においてどんな意味を持つのかを考えることが重要です。

不倫関係を続けても、幸せな未来は訪れないかもしれない・・・
不倫相手がいない自分、または彼と関係を終えたあとの自分を想像してみてください。
どのような時間を失い、どのような時間を得ているでしょうか?今の自分が幸せかどうかではなく、これからの自分がどんな人生を望んでいるのかに目を向けてみましょう。
未来を冷静に見直すことが、苦しさを断ち切る第一歩です。
本当に欲しかったものを言語化する
ただ感情に流されるのではなく、自分自身の内面に目を向けることで、苦しさの根本的な原因や、本当の望みに気づくことができます。
あなたが彼との関係に求めていたものは何でしょうか?
- パートナーとの関係に満たされなかった
- 誰かに必要とされたかった
- 女性として見られたい気持ちが強くなった
- 心の隙間を埋めたかった
ときめき、愛情、安心感、自分が女性として見られる喜びなど、当時の気持ちを思い出してください。
そのうえで、本当に欲しかったものを問いかけてみましょう。
- 誰かに愛されているという実感
- 自分の価値を確認したかった
- 心の安心感や居場所
- 日常では味わえないときめきや刺激
このように、自分が得たかった感情や日常を言語化してみましょう。導き出した言葉は、自分の幸せの軸を再確認するヒントになります。
それらは、不倫でしか得られない感情でしょうか?もしかしたら、恋愛以外でも満たせるものかもしれません。まずは、自分の気持ちを丁寧に言葉にしてみましょう。
不倫の苦しみから少しずつ心を解放するための3ステップ

不倫相手のことしか考えられず、苦しみ続けている心を解放するステップを紹介します。初めは実行するのが難しいかもしれませんが、少しずつ挑戦してみてください。
きっと、今よりも心が軽くなるのを感じられるでしょう。
気持ちをノートに書き出して“客観視”する
今、感じていることを紙に書き出すだけで、感情の整理ができます。心が苦しくなるのは、同じことをぐるぐる考えてしまうからです。まずは誰にも言えない気持ちを吐き出すことから始めましょう。
- 寂しい
- 会いたい
- でも苦しい
- 本当はただ楽しく過ごしたいだけ
- 最初の頃のように純粋な気持ちで一緒にいたい
思い浮かぶままに、ノートに感情をぶつけてみましょう。誰にも見られない場所に吐き出すからこそ、自分が抱いている気持ちがわかります。
頭の中で考えているだけでは気づけなかったことにも気づけるので、ぐるぐると悩むことがなくなります。
心のよりどころを少しずつ他に移していく
不倫関係に依存してしまうのは、心の拠り所がそこにしかないからです。「彼以外に心が満たされる時間」を少しずつ増やしていくことで、気づけば苦しみがやわらいでいくこともあります。
- 趣味の時間を作る
- 興味のあることに挑戦してみる
- 信頼できる友人との時間を楽しむ
- 自分磨きに時間をかける
大切なのは、今ここにある小さな幸せを感じる感覚を取り戻すことです。どんなことでも良いので、自分の心が満たされる時間を作っていきましょう。
第三者の力を借りる
自分一人ではうまく感情が整理できないときは、信頼できるカウンセラーや相談機関に話してみるのも一つの手です。人に話すことで、自分の気持ちを客観的に見つめられるようになり、意外な突破口が見つかることもあります。
カウンセリングを受けるのはハードルが高く感じられるかもしれませんが、今ではオンラインで相談できるものもあります。誰かに話す時間を作ることが大切です。
「つらい恋」を乗り越えた先に、あなたが見つけるべきもの

辛い恋を乗り越えた時、今はまだ見えない大切なものが見えてきます。
不倫相手との関係をどうするかばかりに目が向いていたところから、他のところに目が向くようになります。
“誰かに愛される”より、“自分を愛す”ことが大切
夫からの愛が感じられずに辛くなり、不倫関係からも愛情が感じられなくなり、苦しい思いをしているあなた。
恋愛を通して得ようとしていた愛情や承認欲求は、自分自身で満たせます。あなたが一番大切にすべき存在は、他の誰でもない「あなた自身」です。自分で自分を満たせるようになることが、人生をラクに、豊かにしてくれます。
「いま」を変えたいと思ったときが、第一歩
「このままでは辛いままだ」「変わりたい!」と思ったその瞬間が、新しい一歩の始まりです。これまでしてきた過去の選択や経験を否定する必要はありません。
すべてが、あなた自身を大切にするための気づきになっているからです。
彼を愛した時間、彼との時間は、これからあなたが幸せになるための大切な財産となるでしょう。過去の思い出を大切に持ちながら、新しい一歩を進んでください。
まとめ|誰かを愛する前に、自分をいたわる選択を

不倫は一時的な幸福感と引き換えに、深い孤独や自己否定を抱えることがあります。やめたいのにやめられない苦しみの裏には、心の隙間や依存が隠れています。
今抱えている苦しみから抜け出すためには、自分の気持ちとじっくり向き合い、心の整理をすることが大切です。幸せは誰かに与えてもらうものではなく、自分で満たすものです。自分自身を満たすための時間を過ごしましょう。