“ちゃんとした妻”をやめたら、心がふっと軽くなった|50代からの自分回復

ずっと「いい妻」でいようと頑張ってきたけれど、最近ふと、心がぽっかり空いたような感覚が続いている…。
そんなあなたへ。この記事では、50代の私が“ちゃんとした妻”をやめて、心がふっと軽くなった体験をお話しします


「いい妻でいたい」「家族の期待に応えたい」
そんな思いが、知らず知らずのうちに自分を縛っていたことに、私はようやく気づきました。

結婚してからずっと、「いい妻」でいることが私の仕事だと思ってきました。
料理も掃除も、夫の体調管理も、家計のやりくりも。とにかく夫が気分良く過ごせるように、陰から支えるのが妻の役割だと信じて疑いませんでした。

その分、自分のことはずっと後回し。
趣味だった読書やお菓子作りの時間は、「そんな暇があったら家のことをしなさい」と言われるのが嫌でやめてしまったし、友人とのランチも、夫の機嫌を気にして控えるようになりました。

夫が仕事で疲れて帰ってくるからと、夜に好きなテレビ番組を観るのもやめました。自分の「やりたいこと」より、「怒らせないこと」「穏やかに済ませること」が最優先になっていったのです。

気づけば「私の好きなことって、なんだっけ?」とすら思えなくなっていました。

「何かおかしい」と思い始めたのは、50歳を過ぎたころでした。
寝つきが悪くなり、夜中に何度も目が覚めるように。
朝から身体がだるくて、頭が重くて、何をするにもやる気が出ません。

それだけならまだしも、日中も常にイライラしていて、誰かに八つ当たりしそうになる自分が怖くて、ますます自分の気持ちにフタをするようになりました。

表面上は穏やかに見えても、心の中は常に不満と不安でいっぱい。
夫の些細な言動にひどく反応してしまうこともあり、「もう私、おかしくなっちゃったのかな…」とさえ感じていました。

こんなふうに、自分の感情をずっと抑え続けていると、心と身体は少しずつ壊れていくんですね。

ある日、夫に「最近、味が薄いよ」と言われたとき、私は箸を置いてキッチンに引きこもってしまいました。
たったそれだけの一言なのに、涙が止まらなかったのです。

これまでもそうした不満はたびたび感じていたはずなのに、この日はなぜか限界を超えてしまった。
「私は、誰のためにこんなに頑張ってるの?」
「私の気持ちは、いつまで我慢すればいいの?」

自分の存在が、ただの“都合のいい人”のように思えてしまい、強烈な虚しさに襲われました。
その夜、自分の人生が“誰かのためだけ”に存在しているように感じて、心が折れそうになりました。


自分の感情に正直になり、“役割”を下ろした先にあったのは、思っていたよりも軽やかで穏やかな日々でした。

「私は妻である前に、一人の人間なんだ」
そう思えるようになったことで、驚くほど気持ちが軽くなりました。

それまで感じていたモヤモヤが晴れていくような感覚。
誰かの期待に応えようとしすぎて、自分を押し殺していたんだと、ようやく気づけたんです。

「いい妻じゃなくてもいい」「完璧じゃなくてもいい」と思えたとき、ふっと肩の力が抜けました。
不思議なことに、そう考えられるようになってからのほうが、夫との衝突も減った気がします。

まずは、週に1度だけでも自分のために時間を使おうと決めました。
お気に入りのカフェに行って、本を読む。
美容院の予約を“自分のためだけ”に入れる。

最初は罪悪感がありましたが、やってみると「あ、私にもこんな気持ちよさがあったんだ」と思えたんです。

最近では、昔やっていた手芸を再開し、作品をSNSで共有してみたり、地域の習い事に参加してみたり。
一人で出かけることも増えました。小さな「私だけの楽しみ」があると、暮らしに張り合いが出てきます。

夫との関係も、少しずつ変わってきました。
最初は戸惑っていたようですが、私が無理に合わせるのをやめたことで、夫も変わってきたように感じます。
お互いの距離感が自然になり、「家族として対等に生きている」感覚が戻ってきました。

友人関係も少しずつ広がり、昔の友人と再会して食事をすることも増えました。
年齢を重ねた今だからこそ、無理せず付き合える人との時間がいちばん心地いいのだと感じます。

長い年月を「妻」として生きてきたからこそ、自分を取り戻すのに時間がかかるのは当たり前。私が実践してきた“自分回復”のためのヒントを紹介します。

「本当はこうしたい」「これはイヤだ」と思っても、すぐに口に出すのは難しいもの。
ずっと周囲に気を使って生きてきた人ほど、「自分の気持ちなんて言ったらワガママに見えるかな」と不安になってしまいますよね。

だからこそ、日記やメモなどで“自分の気持ちを書き出す”ことは大きな助けになります。
たとえば、夜寝る前に「今日いちばん嬉しかったこと/嫌だったこと」を書くだけでも、自分の内側と向き合う時間になります。

また、信頼できるカウンセラーやメンターに話すのもおすすめです。
実際に私は、オンラインの無料相談サービスを利用して、少しずつ「こんなふうに感じていたんです」と話せるようになりました。

第三者に話すことで、自分の気持ちを“言葉”として客観視できるようになり、「あぁ、自分ってこんなふうに我慢してたんだな」と整理されていきます。
最初は戸惑っても、慣れてくると“正直であること”が心の深呼吸のように感じられるようになります。

「楽しむことは後回し」「家族のために我慢するのが当然」──
そう思い込んできたけれど、楽しみを持つことは、心の栄養なんですね

私は昔、パン作りが好きでした。でも、時間がかかるからとやめてしまっていたんです。
ある日ふと思い立って、小さなキッチンでひとり、こねて焼いたパンの香りに包まれた瞬間、涙が出そうになりました。
「あぁ、これが“私だけの幸せ”だったんだ」って。

最初は罪悪感がありました。でも、何度か「好き」を重ねていくと、自然と自分にやさしくなれるようになりました。
そういう“満たされる時間”があるからこそ、日常のイライラや不満も減っていくのだと思います。

趣味は贅沢じゃありません。あなたがあなた自身とつながり直す、大切な手段です。

そして、新しいつながりが心を癒してくれることもあります。
同じように悩みながら頑張ってきた誰かと、ほんの少し気持ちを共有できるだけでも、「私だけじゃないんだ」と安心できます。

最近では、SNSやアプリなどを通じて、新しいコミュニティに出会えるチャンスも広がっています。
私が出会ったのが「アフタヌーン」という既婚者向けマッチングアプリでした。

「恋愛」というよりも、「心がほっとできる会話ができる」ことを大切にしている場所。
誰かと話すことで、自分の考えが整理され、前向きな気持ちになれたことが何度もありました。

本音を話しても否定されない。
そんな小さなつながりが、これからの私を支えてくれる気がしています。



人生の折り返し地点を過ぎた今だからこそ、自分にとって本当に大切なものを見つめ直し、自分らしい未来を選んでいきましょう。

これから先の人生、何を大切にしたいか。
その答えは、今までの「当たり前」を一度手放してみると、見えてくることがあります。

  • 誰と過ごす時間が心地いいか
  • どんなときに「自分らしい」と感じるか
  • 何をしているときに、心が満たされるか

そんな問いを、毎日の中で少しずつ考えていくことが、未来への第一歩になるのだと思います。

おすすめなのは、1週間に1つずつ「これって私にとって必要?」と問いかけてみること。
すると、本当は義務感でやっていたことや、気づかないうちに“しがらみ”になっていた人間関係など、見直すべきものが自然と見えてきます。

答えが出ない日もある。でも、その“問い続ける姿勢”こそが、あなたを自由にしてくれるのだと思います。

人生100年時代。50代はまだ折り返し地点です。
ここから新しい道を歩むことも、これまでと違う価値観を受け入れることも、決して遅くはありません。

「こうじゃなきゃいけない」から自由になって、これからの人生を、自分のために使っていきましょう。
誰かの“正解”ではなく、自分が心地よくいられる生き方を、大切にしていけたら素敵ですよね。

私はいま、未来に対して少しワクワクしています。
50代だからこそできる生き方が、きっとある。
大人だからこそ分かる喜びや、味わえる静かな幸せがある。

これからの私は、「私であること」を大切にしながら歩いていきたいと思っています。

「ちゃんとした妻」でいることは、決して悪いことではありません。
でもそれが、あなた自身を苦しめているのなら、少しだけ肩の力を抜いてもいいのです。

今こそ、自分自身の人生を取り戻すタイミング。
この記事が、あなたの心にそっと寄り添い、これからの生き方を見つけるためのヒントになれば幸いです。

もっと知りたい方は、あなたらしく安心してつながれる場「アフタヌーン」ものぞいてみてください。
誰かとのあたたかな対話が、あなたの明日をそっと照らしてくれるかもしれません。

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Afternoon.編集部

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