「私たち夫婦は仲が良いし、問題もないはず…」そう思っていても、世の中には円満そうに見える夫婦の間で、不倫が発覚することもあります。なぜ、幸せそうに見える夫婦の中で不倫が起こるのでしょうか?
この記事では、夫婦円満でも不倫してしまう人の特徴や心理、円満に見える夫婦の裏側、不倫を予防するための夫婦習慣まで解説します。ぜひ、大切なパートナーシップを守るためのヒントを取り入れてください。
夫婦円満なのに不倫が起こるのはなぜ?

芸能人や身近な人の中で、「あの夫婦仲が良くて羨ましい!」「理想の夫婦像ね」と思える人たちが、不倫が原因で離婚するケースは珍しくありません。
仲が良く見える夫婦が離婚すれば「まさか、あの人たちが別れるなんて!」と驚きを隠せないでしょう。ここでは、なぜ円満な夫婦でも不倫をしてしまうのか、その真相に迫ります。
見た目の円満と実際の満足度のギャップ
周囲からは「仲良し夫婦」と見られていても、当人同士の間に小さな不満やズレが積み重なっていることがあります。このような夫婦は、家族行事や日常生活は問題なく回っているため、周囲からは仲良しで幸せそうな夫婦に見られています。
しかし、夫婦としての日常会話は行っていても、心の深い部分では分かり合えていないため、どこか物足りなさを感じてしまうのです。
- 何をしても感謝されない
- パートナーとして特別扱いされていない
- 役割に染まってしまい、男女としての関係性が薄れている
- 性生活が上手くいっていない
このような本音が隠されていると、見た目と満足度にギャップが生じます。平和で仲良しそうに見えるからと言って、夫婦生活に満足しているとは限らないということです。
外からは笑顔に見えても、心の距離は少しずつ広がっているでしょう。
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小さな不満やすれ違いが積み重なっている
大きな喧嘩や問題がなくても、日常の小さな不満やすれ違いが積み重なることで、不倫に走るケースもあります。
- 子育てや家事を手伝ってくれない
- ありがとうの一言がない
- 家庭や子供のことしか会話していない
- 食事の好みが合わない
- 休日の過ごし方が合わない
- スキンシップなど愛情表現をしていない
上記のような、日常の小さな不満やすれ違いを放置し続けると、「理解されていない」「大事にされていない」と感じるようになります。
すると、外で少し優しくされたり、認めてもらえたりするだけで「この人は自分をわかってくれる」と錯覚しやすくなり、不倫関係に発展してしまうのです。
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刺激や承認欲求を外に求めてしまう
刺激や承認欲求を満たしたくて、不倫をしてしまう人もいます。人は毎日同じような日常を繰り返していると、ドキドキ感や新鮮さがなくなり、刺激を求めるようになります。

毎日平凡でつまらない・・・
結婚生活を長く続けていると、どれだけ仲が良くても「慣れ」や「マンネリ」が生じます。その際、家庭外で異性と関われる時間ができると、非日常的な刺激に惹かれてしまいます。
他にも、家庭内で感謝の言葉を得られず、自分の努力が当たり前のように扱われてしまうと、承認欲求が満たされず、認められたい気持ちが募るでしょう。

褒めてくれる人が欲しい・・・
「一人の人間として見てほしい」「特別扱いされたい」気持ちが強まると、外で褒めたり認めてくれたりする相手に強く惹かれてしまうのです。
夫婦円満でも不倫する人の特徴と心理

夫婦円満でも不倫に走ってしまう人には、共通した特徴があります。心理と共に解説していきますので、自分やパートナーが当てはまっていないかチェックしていきましょう。
自己肯定感が低く、外からの評価を求めやすい
自己肯定感が低い人は、「自分には魅力がない」「誰かに必要とされないと存在価値がない」と感じやすい人です。承認欲求が強く相手の反応に敏感です。
そのため、表面的には夫婦仲が良好でも「本当に自分は愛されているのか」「異性としてまだ魅力があるのか」不安を感じやすくなります。
家庭で不安を抱いていると、他の異性から褒められたり、優しくされたりするだけで過剰に喜び「自分を理解してくれるのは、この人しかいない!」と感じるようになります。

夫が無反応だった髪型を褒めてくれました。

咳をしていたら、妻よりも気にかけてもらえました。
些細な優しさや承認にも心を揺さぶられてしまうため、不倫に傾きやすくなるのです。
好奇心が強く「非日常」に惹かれやすい
好奇心が強く「非日常」に惹かれやすい人は、家庭が安定しているからこそ、新しいことや刺激を求めて不倫に走ってしまいます。このタイプの人は、同じ日常の繰り返しに物足りなさを感じやすく、変化を求める傾向にあります。
安定や安心よりも、新鮮さやドキドキ感を優先しやすいため、円満な夫婦関係でも不倫に走ってしまうのです。

今の生活は大切だけど、他の世界も覗いてみたい!

日常では味わえないスリルを味わいたい!
このように好奇心が強い人は、現実の安定と非日常の刺激を同時に欲してしまう傾向があります。
依存傾向があり、相手に癒しを強く求める
依存傾向があり、相手に癒しを強く求める人は、パートナーからの愛情だけでは不安を拭えず、他者からも「必要とされたい」「大切にされたい」と考えています。
そのため、異性からちょっとした優しさや共感の言葉をかけられると、心が大きく揺れてしまいます。一時的な快楽や安心感に惹かれやすく、外で得られる“新しい癒し”に強く引き寄せられてしまうため、不倫関係に走ってしまうのです。

私のことをこんなに考えてくれる人は、他にはいない。
このタイプの人は、「見捨てられ不安」を抱えている人が多く、愛されている証拠を常に確認したい気持ちが強い傾向にあります。配偶者からの愛を感じ取っていても「いつか捨てられるかもしれない」という不安が大きいため、多方面から安心を得ようとします。
その結果、自分を癒やしてくれる相手に依存してしまうのです。
「家庭と恋愛は別」と割り切る思考を持っている
「家庭と恋愛は別」と割り切った考えを持っている人は、夫婦円満でも平然と不倫を楽しみます。この手のタイプの人は、生活の安定を守りながらも外に刺激や癒しを求めています。

安心できる家庭と、刺激的な恋愛を楽しみたいです。
不倫関係にのめり込みすぎないよう、ある程度距離感を保つため、「恋愛感情を持っても家庭には迷惑をかけていない」と考えています。ただし、「割り切り」のつもりでも感情が深まると境界線は崩れやすいものです。
割り切った関係における男女心理やメリット・リスクについて知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
「割り切った関係とは?既婚者が知っておくべき男女心理とリスク」
一時的なストレス発散や逃避を優先してしまう
仕事や家庭のプレッシャーから逃れたい気持ちで、気軽な関係を求める人も少なくありません。不倫を「ちょっとした息抜き」「癒しの時間」として利用してしまうのです。
このタイプの人は、ストレスに弱く誘惑に流されやすい人です。「今だけだから」「これくらいなら」と自分に言い訳しやすく、問題解決より気分転換を重視してしまいます。
「承認欲求」や「癒されたい欲求」が強く、疲れたときに甘えられる存在を求めてしまうのです。
円満そうに見える夫婦の裏で不倫しているケース

実際に、外側から見ると円満に見える夫婦の中で、不倫をしているケースを紹介します。
SNSで昔の同級生に火がついたケース
結婚して10年。大きな喧嘩もなく、夫は家事や育児にも協力的で助かっています。周りからは「理想の夫婦」と言われ、私自身も大きな不満はありませんでした。
そんな私の心が揺れたのは、SNSで偶然、昔の同級生と再会したことです。最初は「懐かしいね」「元気にしてる?」と、近況を伝え合うだけの軽いやり取りでした。学生時代に戻ったような感覚が少し楽しくて、つい気軽にメッセージを続けてしまったのです。
しかし、やり取りを重ねるうちに、だんだんと相手の存在が特別に思えてきました。夫には言えない愚痴や弱音も、気づけばその同級生には打ち明けるようになり、連絡が「日常の一部」に。気がつけば、秘密のやり取りが欠かせなくなっていました。
家庭が嫌いになったわけではありません。夫と過ごす時間も大切で、壊したいとも思っていないのに、心のどこかで「彼と話す時間」が自分の癒しになっていたのです。ほんの軽い気持ちでしたが、ここまで気持ちが揺らいでしまうなんて、想像もしていませんでした。
夫婦関係に不満はないのに、外に「刺激」や「癒し」を求めたケース
結婚して十数年。妻は家庭をしっかり支えてくれて、穏やかな日々が続いていました。大きな不満もなく、友人からも「いい奥さんで幸せだな」と言われることが多く、自分でもその通りだと思っていました。
そんな私の心に変化が訪れたのは、職場での何気ない会話がきっかけでした。女性の同僚と仕事の話をしている時、ふとした仕草や笑顔から「自分が男として見られている」感覚を久しぶりに思い出してしまったのです。
結婚生活が長くなる中で、夫・父親という役割ばかりを意識していた私にとって、その感覚は新鮮で、心がざわつきました。家庭は大切。妻のことももちろん大切に思っています。けれど、「恋愛のドキドキ」はまた別物なのだと、その時気づいてしまったのです。
最初は軽い雑談のつもりが、次第に彼女と過ごす時間が楽しみになり、気がつけばその存在を求めてしまう自分がいました。今振り返れば、一時的な「刺激」や「癒し」を優先してしまったのだと思います。妻に不満があったわけではありません。むしろ満たされていたからこそ、外の世界で芽生えた小さなときめきに抗えなかったのかもしれません。
周囲からは幸せそうに見えるけれど、心の奥では孤独を抱えていたケース
子育ても落ち着き、夫も家事に協力的。周囲からは「理想の夫婦だね」と言われていました。確かに、夫は穏やかで結婚生活にも大きなトラブルはありません。
けれど実際には、子どもが成長するにつれて夫婦の会話は減り、忙しさを理由にじっくり話す時間もなくなっていったのです。何か悩みを打ち明けても「大丈夫だよ」「気にしすぎだよ」と軽く流されることが増え、次第に「私の心の奥をわかってくれる人はいないのかもしれない」と感じるようになっていました。
そんな時に出会ったのが、仕事関係で知り合った男性でした。彼は私の話を真剣に聞いてくれて、「大変だったね」と寄り添う言葉をかけてくれました。夫には話せなかった小さな不安や寂しさを自然に受け止めてくれる存在に、気づけば心が傾いていたのです。
夫を嫌いになったわけではありません。家庭を壊すつもりもありませんでした。ただ、「わかってもらえた」という実感が、私にとって何よりも心地よく、寂しさを埋めてくれる救いのように感じてしまったのです。結果として不倫という形を選んでしまったことに、今も葛藤と後悔が残っています。
不倫されやすい妻の特徴

不倫する人の特徴や、円満なのに不倫が起きる理由について解説してきました。ここでは、実際に不倫されやすい妻の特徴について解説します。
- 会話が事務的で、気持ちの共有が少ない
- 感謝や愛情表現が不足している
- 相手を「親」「同居人」「ATM」として見てしまう
- 夫婦の時間より「子育て」「仕事」に偏りすぎている
上記に当てはまる人は、夫が家庭の中で居場所を感じづらくなっています。夫婦間での心の繋がりが薄くなっているため、その寂しさを埋めるために不倫に走ってしまう男性が多いです。
特に夫のことをただの役割として見てしまうと、自尊心が傷つき、一人の男性として扱ってもらえる人に心が揺れてしまいます。このようにならないために、次章で紹介する夫婦円満習慣を試してみてください。
不倫を予防するための4つの夫婦円満習慣

見た目は円満に見えても、小さな不満の積み重なりが不倫に走るきっかけとなりやすいです。だからこそ、相手の心を離さない・不安にさせないことが不倫の予防に繋がります。
小さな「ありがとう」を日常的に伝える
感謝を言葉にするだけで、相手は「認めてもらえている」と感じ、心のすれ違いを防ぐ効果があります。
- 料理・ゴミ出し・掃除など家事をしてくれたタイミング
- 小さな行動ほど見逃さず伝える
- 子どもの前でありがとうを伝える
- 就寝前に「今日もありがとう」と伝える
「やってもらって当然」という気持ちを、「ありがとう」と口に出すだけで、夫婦関係の温度はぐっと変わります。
一緒に笑う時間・夫婦だけの時間を作る
子ども中心になりがちな生活でも、夫婦だけの時間を意識的に取り入れることで、信頼関係が保てます。
- 近所のカフェでお茶をする
- 散歩しながら世間話をする
- 寝る前10分「今日のこと」を話す時間を作る
- 夕食後にコーヒーを飲みながら話す
- 子どもが寝た後の時間を夫婦時間にする
- 一緒に笑える動画を観る
- 月1デートを習慣化する
まずは短時間でも二人だけの時間を作ることで、感情を共有する時間が作れます。特別なことをしようと気負わず、日常を少し特別にする工夫を取り入れてみましょう。
時間が取れる人は、月1だけでも恋人時代のようなデートをしてみてください。相手に対する意識が変わるかもしれません。
心の変化や不安をオープンに話せる関係を意識する
誰しも心の変化や不安な気持ちは話しづらいものです。特に否定的な人や話をさえぎってくる人、「それはあなたが悪い」と責めてくる人には話したくなくなるものです。
だからこそ、パートナーの話を否定せずに受け止めることが大切です。例えば、「そんなこと気にする必要ないよ」と否定するのではなく、「そう感じるんだね」と共感することで、話しやすい空気は作れます。

解決策を伝えるのではなく、まずは共感することが大切です!
すでに話しづらい関係になってしまっている場合は、「最近ちょっと寂しい気持ちだった」など、自分の気持ちを先に伝えてみましょう。不安な気持ちを先に打ち明けることで、相手も安心して話せるようになります。
相手を異性として尊重し続ける工夫をする
夫婦関係が長くなると、気が緩んでしまい、見た目や身だしなみへの意識が薄くなりがちです。特に女性の場合、母親になると育児に追われて自分に時間をかける余裕がなくなってしまうでしょう。
だらしない服装や下着姿が当たり前になってしまうと、女性として見られなくなってしまいます。服装や髪型に気を遣い、常に女性としての意識を忘れないようにしましょう。
同時に夫のことを「父親」「ただの同居人」と見てしまうと、男性は男としての自信を失ってしまいます。
- 髪型や服装など、小さな変化を褒める
- 「頼りになる」など、夫の能力や魅力を認める
- 手をつなぐ、肩を抱くなどのスキンシップを取り入れる
- お見送り・お帰りのときにハグやキスをする
- 日常にちょっとしたサプライズを入れる
異性として尊重するためには、外見・言葉・態度などで「自分にとって特別な異性」だと感じさせることが大切です。「夫婦だから当たり前」と思わず、慣れ親しんだ夫婦だからこそ、日々小さな努力を積み上げていきましょう。
最初は気恥ずかしくて難しいことも、行動に移すうちに嬉しさから続けられるようになりますよ。
まとめ|夫婦円満は「見た目」より「心のつながり」で守れる

夫婦円満に見えても、不倫が起こることはあります。なぜなら「見た目の仲の良さ」と「心の満足度」は必ずしも一致しないからです。
大切なのは、夫婦の日常に小さな感謝や会話を積み重ね、心の距離を縮め続けることです。「形」ではなく「心のつながり」を意識することで、不倫のリスクをぐっと減らすことができます。
周囲から仲良さそうに見える夫婦ではなく、お互いの不満を認め合い、心から満たされる円満な夫婦を目指しましょう。