不倫中は、会える時間が限られていたからこそ、1回1回の逢瀬に強い感情が生まれていました。
しかし結婚すると、それは日常に変わります。
今まで「非日常」だった関係が、現実の中で生活を共有することで、思っていた以上に関係性が変化するのです。
「こんな人だったの？」という失望が起きやすいのもこのタイミング。恋愛の延長線上ではない、結婚の難しさが現れます。

周囲の視線と社会的評価

略奪婚というラベルは、思った以上に周囲の目を厳しくします。
家族、友人、職場など、それまで築いてきた人間関係のいくつかが壊れる可能性もあります。
そしてそれは、時間が経っても残り続けることがある。
新しい人生をスタートするには、「誰かを傷つけた過去」とどう向き合っていくかが大きなカギになります。

パートナーの信頼性への不安

「一度、家庭を裏切った人はまた裏切るのではないか」──これは、不倫から結婚した人が少なからず抱える心の奥底の不安です。
一緒にいるからこそ、細かい行動や言動に敏感になることもあります。
結婚した後もずっと“試される関係”になってしまうリスクは、予想以上に精神を消耗させる要素となります。

覚悟すべき5つのリスクとは

アフ子

ここからは、不倫から結婚に踏み切る前に“絶対に知っておくべき”5つのリスクを紹介します。
これはあなたの覚悟を問うリストでもあります。

1. 周囲との関係が壊れるリスク

家族や友人からの信頼を失うことは、想像以上に深刻な問題です。
結婚という人生の門出を誰にも祝ってもらえず、孤立感や寂しさを抱えたままスタートすることもあります。
人間関係の再構築には長い時間と誠実な行動が必要で、その過程に耐えられない人も少なくありません。

2. 経済的・生活基盤の不安定化

離婚を伴う場合、慰謝料や養育費といった金銭的な問題は避けられません。
特に前妻や子どもがいる場合は、長期的な支払い義務が発生し、新しい家庭の生活設計に影響を及ぼします。
理想の生活が、実際には節約と我慢の連続になることも。

3. 精神的な罪悪感と自己肯定感の低下

「誰かを傷つけて自分が幸せになっていいのか？」という気持ちが、結婚後も心の中に残り続けることがあります。
その罪悪感は自己肯定感を下げ、無意識にパートナーとの関係性にも影を落とします。
幸せを感じることすらためらう心のブレーキが、幸福感を奪ってしまうのです。

4. 離婚へのハードルが低くなる構造

不倫から結婚した場合、「関係を壊してまで一緒になった」という前提があるため、結婚生活が上手くいかない時の精神的な負担がより重くなります。
そして皮肉なことに、一度離婚・再婚を経験している場合、離婚のハードルが下がってしまう傾向もあります。
「もう無理なら仕方ない」と諦める判断が早くなってしまうケースも少なくありません。

5. 子ども・家族への説明責任の重さ

再婚後に子どもができたとき、「どう説明するか」という大きな壁が現れます。
特に相手に前の家庭がある場合、子ども同士の関係や相続問題など、感情と制度の狭間で揺れる難しさがついてまわります。
これは当人たちだけでは解決できない問題も含まれるため、事前にしっかり向き合う必要があります。

理想と現実のリアルな分岐点

アフ子

理想と現実の間には、確かに“差”があります。
でも、それは一概に「悪いもの」ではなく、その差をどう埋めていくかこそが、あなたの人生に深みを与える体験になるかもしれません。

■「この人となら幸せになれる」の幻想が崩れる瞬間

会えない時間が愛を深める──そんな非日常の美しさが、不倫の恋にはあります。
しかし結婚後は、それが“毎日の生活”に変わります。
理想に見えていた相手の欠点が露出し、思い描いていた関係性が崩れていく。
その瞬間、恋愛の幻想が現実の重みによって押し潰されます。

■「私たちは特別」という思い込みが試される結婚生活

誰にも言えない関係性の中で強まった一体感。
でも現実の結婚生活は、洗濯、炊事、育児、ローン返済という“全く特別じゃない”日々の繰り返し。
「私たちは特別」は、「私たちも普通だった」と思い知らされたときに打ち砕かれます。

■感情で動いていた自分と、責任を求められる自分の違い

感情で惹かれ合い、感情で行動していた不倫関係。
でも、結婚とは「義務」や「責任」が積み重なる制度です。
ふたりだけの世界では見えてこなかった“生活の重さ”が、心にのしかかってきます。

相手を信じきれない“裏切りの記憶”との共存

一度裏切った相手を、完全に信じることができるのか──。
その問いは、結婚してからも心の奥に残ります。
些細な出来事が疑念を呼び起こし、安心感を奪うことがある。
信じたいのに、信じきれない。理想のパートナーが“疑いの対象”になる苦しさがあります。

■幸せの基準が“誰かとの比較”から“自分の内側”へ変わるとき

前の配偶者よりも、周囲よりも──そうした比較から生まれる“勝利のような感覚”は、時間とともに空虚になります。
やがて気づくのは、「幸せとは自分の中にしかない」ということ。
“他人の目”ではなく、“自分の心”が穏やかかどうか。そこにこそ、本当の分岐点があるのです。

■理想を捨てることが、現実を愛せるようになる第一歩だった

理想と現実のギャップに苦しんだ日々は、決して無駄ではなかったと今は思います。
「理想通りにいかないから不幸」なのではなく、「その現実にどう向き合うか」が、人生の質を決めていく。
あのとき理想を手放す勇気を持てたからこそ、今の穏やかな日常があるのだと、心から実感しています。
幸せは“叶えるもの”ではなく、“見つけるもの”なのかもしれません。

不倫から結婚した人たちのデータ

✅数字で見る「不倫からの結婚」──以下のデータでリアルな現実が浮き彫りになります。

不倫から結婚データ

項目	割合・傾向	コメント・補足
不倫関係から結婚に至る割合	約10〜15％程度	一般的な恋愛より成就率は低め
結婚後3年以内に離婚する割合	約40％前後	通常の離婚率よりも高い傾向がある
周囲（家族・友人）から反対された経験	約60％以上	孤立や関係悪化のリスクが現実的に存在する
経済・生活面での不安を感じた人	約70％	慰謝料・再婚時の生活設計が課題になることが多い
幸せになれたと感じている人	約30％程度	乗り越えた人には共通の「覚悟」と「努力」がある

乗り越えた人の体験談

アフ子

リスクや葛藤を越えた先にある、等身大の幸福を感じる3つの声を紹介します。

1.「周囲に反対されたけど、10年後に“本当の家族”になれた」

家族に祝福されない結婚でしたが、時間と誠意を重ねることで、今では義両親とも旅行に行ける関係に。
信頼を得るのに10年かかりましたが、その分「この家族は自分たちで築いた」と胸を張れます。

2.「過去の罪悪感と向き合うことで、自分を許せた」

最初の数年は「私は幸せになっちゃいけない」と思いながら過ごしていました。
でもカウンセリングを受け、ようやく自分を肯定できるようになったとき、目の前の日常のありがたさに気づけました。

3.「信頼できる“パートナー”に変わっていった」

喧嘩ばかりだった新婚生活でしたが、話し合いと協力を重ねて、今では夫は“恋人”ではなく“信頼できる相棒”に。
関係は変化しましたが、むしろ今の方が安心して生きられると感じています。

アフ子

それぞれ異なる形で困難を乗り越えてきたけれど、共通していたのは「他人にどう見られるか」ではなく「自分たちがどう向き合うか」という視点だった気がします。
本当の意味で幸せになるためには、“世間”より“心の声”に耳を傾けることが大切なんだと、あらためて感じました。

【まとめ】覚悟の先にある“選んだ幸福”

アフ子

不倫からの結婚は、決して簡単な道ではありません。
誰かを傷つけ、社会的な非難も受け、それでも「この人と生きていく」と決めたのなら、そこには乗り越えるための覚悟が必要です。

この記事のポイント

幸せになれる人は「自責」と「信頼」を貫いている
理想よりも現実にどう向き合うかが幸福のカギ
不倫からの結婚には“代償”があるが、“選び直す力”もある

感情に任せた選択は、時に人生を大きく変えてしまいます。
でも、選び直し、責任を持ち、信頼を積み重ねていけば、その先にあるのは“特別な結婚”ではなく、“あなたが選んだ本物の人生”なのです。
理想に裏切られても、現実を信じる力が、あなたの未来をつくります。

40代女性 50代女性不倫婚外恋愛既婚者同士

Afternoon.編集部

既婚者専用マッチングアプリ「アフタヌーン（Afternoon）」が運営するオウンドメディア「アフタヌーンマガジン（Afternoon-Magazine）」の編集部です。

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