「セックスしたくない」と検索している時点で、あなたはもう、十分に悩んできたのだと思います。
「誰かを拒絶したいわけでもない」「夫婦関係を壊したいわけでもない」
ただ、この気持ちをどのように扱えばいいのかわからず、無視することもできず、正解も見つからないまま、心の中で同じ問いを繰り返してきたのではないでしょうか。
まず伝えたいのは、ひとつだけです。セックスしたくないと感じること自体は、おかしいことではありません。この記事では、愛情があるのに触れられるのがつらい理由と、断れない罪悪感の正体についてお伝えします。不安と向き合うヒントとなれば幸いです。
セックスしたくないと思う私はおかしいの?

「世の中の多くの夫婦は定期的に夜の営みをしている」「旦那から求められる度に断っていると、自分がおかしいのでは?と思う」
そのような罪悪感や不安を抱えるあなたはおかしくありません。
性欲がわかない=異常ではない
性欲は、生まれつき一定のものではありません。年齢、生活環境、心や体の状態によって、自然に変化していきます。
だからこそ、「昔は普通にできていたのに、今はその気になれない」という理由だけで、「異常」「冷めた」と決めつける必要はありません。
人はずっと同じ状態ではいられません。変化すること自体が、自然なことなのです。
「したくない」と感じる人は実は少なくない
この悩みは、人には語りにくいものです。だからこそ周囲ではあまり話題にされないため、「私だけなのでは」と思ってしまう人が多いです。
しかし実際には、同じように悩み、同じように悩みを検索して気持ちを外に出している人がたくさんいます。
夫とは仲が悪いわけではありません。会話もありますし、家族としては安定しています。
でも、スキンシップになると気持ちがついていかない。求められるとプレッシャーを感じてしまいます。
あるとき勇気を出して親しい友人に話したら、「うちもほとんどないよ」とあっさり言われて。
みんな黙っているだけで、同じように揺れているんだと知りました。

踏み込んだ話をすると、意外と「したくない」「していない」夫婦が多いことがわかります!
愛情はあるのに、触れられるのがつらい理由
「旦那とセックスしたくない」と感じるようになると、「もしかして愛情がなくなったのだろうか?」「触れられたくないってことは、昔ほど好きではないのかもしれない」と悩む人は多いでしょう。
しかし、触れられたくない🟰愛情がなくなったわけではありません。愛情はあっても触れられるのがつらくなるのには、れっきとした理由があります。
パートナーを嫌いになったわけじゃない
「嫌いじゃない」「家族としては大切」そう思っているからこそ、「したくない」気持ちを否定してしまう人は多いものです。
それでも、実際に触れられると体がこわばり、気持ちが追いつかなくなってしまう…。矛盾した自分の気持ちにより一層苦しくなる人は少なくありません。

しかし、これは矛盾ではありません!
なぜなら愛情と性欲は、必ずしも同時に存在するものではないからです。
好きだからこそ無理に応じてしまい、後から苦しさが増していく…そんな循環に入ってしまうこともあります。
役割に追われる毎日が、心と体を遠ざけている
30〜40代の既婚女性は、気づかないうちに多くの役割を背負っています。
- 母として
- 妻として
- 仕事をこなす人として
一日が「誰かのため」で終わる生活の中では、自分の感覚や欲求は後回しになってしまいます。
「女性」に戻る余裕がない状態で、性に前向きになれないのは自然なことです。あなたがおかしいのではなく、頑張り続けてきた結果とも言えるでしょう。
セックスを断れないのはなぜ?罪悪感を抱えてしまう理由

心の中では「したくない」と思っているにも関わらず、旦那からの誘いを断れずに罪悪感を抱えてしまう人は少なくありません。
なぜ自分の気持ちと反して、旦那からの要求を受け入れてしまうのでしょうか?その心理を探っていきます。
「応じるのが当たり前」という思い込み
「夫婦なのだからセックスをするものだ」「パートナーなのだから断ってはいけない」と考えていませんか?
以下のチェックリストの中で当てはまるものがいくつあるか、確認してみてください。
- □ 夫婦なんだから応じるのが普通だと思っている
- □ 断ると冷たい人だと思われそうで怖い
- □ 断る=愛していないことになる気がする
- □ 納得できる“正当な理由”がないと断れない
- □ 相手の機嫌が悪くなるのが怖い
- □ 自分さえ我慢すれば丸く収まると思ってしまう
- □ 本当は嫌でも、笑ってやり過ごすことがある
- □ 断ったあとに強い罪悪感を抱く
複数チェックがついたなら、断ることは悪いことという価値観が、無意識に根づいているかもしれません。
特に、真面目で責任感が強い人ほど、我慢することが思いやりだと信じています。

しかし、自分を削ることで成り立つ関係は、長く続くほど心を消耗させてしまいます!
断ることはあなたのわがままでも、相手を傷つけることでもありません。「したくない」という気持ちは、今の自分のコンディションを伝えているだけです。
関係を壊したくないからこそ苦しい
「断りたいけど嫌われたくない」「相手との関係を悪くしたくない」
この板挟みが、一番心をすり減らします。
断ることで関係を壊してしまうかもしれないと考えてしまうのは、以下のような不安を抱えているからです。
- 機嫌が悪くなるかもしれない
- 浮気されるかもしれない
- 愛されなくなるかもしれない
特に、もともと関係が不安定だったり、愛情に自信が持てない状態だったりすると、「断る=関係の崩壊」に感じてしまいます。普段から自分の気持ちより、相手の期待を優先する癖がある人ほど、断ることに強い抵抗を感じてしまうでしょう。
だから自分の本音を伝えることよりも、関係維持を優先してしまうのです。
求められるのがしんどいのはなぜ?
セックスしたくないと感じている人の中には、求められること自体が、プレッシャーになることがあります。
「また応じられなかったらどうしよう」
「がっかりさせたくない」
「期待に応えられない自分が嫌」
そう思うほど、体はさらに固くなってしまいます。
「求められる=愛されている証、のはずなのに苦しい」そのように考えてしまうほど、心は苦しくなってしまいます。プレッシャーに感じるのは、あなたが冷たいからではありません。
余裕がないとき、人は受け取る側に回れません。心が休めていないとき、触れられることは癒しではなく負担になります。
求められるのがしんどいのは、相手のことを拒絶しているのではなく、今は受け止める余白がないだけかもしれません。
セックスしたくない理由は、心・体・環境が重なっている

以前までは当たり前のようにできていたことが突然できなくなると、人は大きな原因を探したくなるものです。
しかし、セックスしたくない理由は一つとは限りません。心・体・環境要因が重なった結果かもしれません。思い当たる節がないか確認していきましょう。
産後・更年期・ホルモンの変化
ホルモンバランスの変化は、気持ちや性欲に大きく影響します。これは努力でどうにかなるものではありません。「気の持ちよう」で片づけなくていい問題です。
なぜなら、出産直後は女性ホルモン(エストロゲン)が急激に低下するからです。
- 性欲が湧かない
- 触れられたくない
- 痛みを感じやすい
40代後半〜50代にかけて起こる更年期では、エストロゲンがゆるやかに減少します。その影響から、「したくない」というより、痛いから怖い・不快だから避けたいという感覚が強くなることもあります。
疲労やストレスが性欲を遠ざける
常に気を張っている状態では、心も体も守りに入ります。人は安心できないとき、欲求は後回しになります。それは、生き延びるための自然な反応です。
- 1日が終わる頃にはHPがゼロ。ベッドに入ったらすぐに休みたい
- 子どもを寝かしつけた瞬間、自分もそのまま意識を失うように寝落ちする
- 仕事・家事・育児で常に“やること”を考えていて、気持ちが切り替わらない
- 自分の体より、家族の体調や予定のほうが常に優先になっている
- 一人になれた瞬間は、静かにスマホを見ているだけで精一杯
- 性欲どころか、「ひとりで横になりたい」が本音
このような状態では、性欲がなくなるのは自然な防衛反応です。体と心が「これ以上は無理」とブレーキをかけているだけ、ということも多いのです。
過去の経験が影響している場合もある
はっきりした理由がなくても、過去の体験や積み重なった違和感が影響していることもあります。
- 無理に応じ続けた経験
- 過去のパートナーとのつらい経験
- 望まない形でのスキンシップ
- 否定されたり、雑に扱われた記憶
- 性の話はタブーだった環境で育った
このように、過去の経験が静かに影響していることがあります。自分ではもう終わったと思っている出来事でも、体や感覚の記憶は、頭とは別の場所に残っていることがあります。
無理に掘り下げる必要はありません。「なんとなくしんどい」それだけで、十分な理由です。過去を掘り起こすことが目的ではありません。今のあなたの感覚を、否定しないことが一番大切です。
セックスしたくないのは女性として終わり?
「もう女として見られていないのでは」「私、枯れてしまったのかな」
そんな不安がよぎることもあるかもしれません。
しかし、性欲の波と女性としての価値は、別物です。性に前向きでない時期があることは、魅力がなくなった証拠ではありません。
あなたの価値は、誰かに求められるかどうかで決まるものではありません。
このままセックスレスでも夫婦でいられるの?

「セックスしたくない」思いを抱くと、「このまま夫婦でいられるのだろうか?」と不安を感じてしまう人もいるでしょう。
実際、セックスレスは夫婦の離婚問題としても取り上げられる項目です。だからこそ、自分の気持ちを押し殺して要求に応えてしまう人が多いのです。ここでは、このままセックスレスでも夫婦でいられるのか?について解説します。
セックスレス=夫婦の終わりではない
「セックスがない=愛がない」わけではありません。
スキンシップの形を変えたり、会話や安心感を大切にしたりしながら、関係を続けている夫婦もいます。夫婦の形は、ひとつではありません。
大切なのは相手と向き合うことです。実際に、以下の記事ではレス夫婦でも仲良しの秘訣を紹介しています。ぜひ、参考にしてください。
無理に合わせ続けることのリスク
無理に応じ続けると、心が摩耗し、自分を嫌いになってしまうことがあります。最初は小さな違和感でも、積み重なると自分への不信感に変わります。
他にも、自分を押し殺して無理に合わせ続けると、パートナーへの無言の怒りが生まれます。
- ちょっとした言葉にイラっとする
- 触れられるだけで拒否感が出る
- 会話が減る
無理に合わせ続けることは、関係を守るどころか見えない距離を広げる原因になることもあります。自分を壊してしまっていないか。一度、立ち止まって考えてみてください。
「したくない気持ち」を否定しないためにできること
自分のことを後回しにすることが日常化していると、自分の気持ちを否定する癖がついてしまっています。「したくない気持ち」を否定しないために、これから紹介する5つのことを頭に置いてみてください。
まずは自分の本音を言葉にしてみる
「どうするべきか」を考える前に、「私は今どう感じているのか」を見つめてみてください。
- 本当は、ただ眠りたい
- 触れられると少し身構えてしまう
- 嫌いじゃないけど、今はその気になれない
- 疲れていて、気持ちを切り替えられない
- 求められるとプレッシャーを感じる
- 「応じなきゃ」と思う自分がしんどい
- 断ったあとの空気を想像して怖くなる
- 触れ合いは嫌じゃないけど、行為までは望んでいない
- まずは安心したい、責められたくない
正解を出そうとする必要はありません。「したい/したくない」と白黒つけなくても大丈夫です。まずは誰かに伝えるためではなく、自分が自分の味方になるために言葉にしてみてください。
無理に説明しようとしなくていい
「理由をちゃんと伝えなきゃ」「納得してもらわなきゃ」と思うほど、苦しくなります。なぜなら、自分の気持ちを伝えることよりも、相手に理解してもらうために傷つけない言葉を探してしまうからです。

気持ちは、論理で割り切れるものではありません!
「なんとなくしんどい」「今日は無理」「体がついていかない」
このような曖昧な気持ちを無理やり論理にしようとすると、自分の本音からどんどん離れてしまいます。
あなたの体と心のことに、証明責任はありません。理由がはっきりしなくても、「今はしんどい」というあなたの気持ちは尊重されるべきものです。
気持ちが揺れるのは自然なこと
「昨日は平気だったのに、今日は無理」そんな揺れがあるのは普通のことです。感情は固定されたものではありません。その日の疲れ度合いや、その日あった出来事にも影響されるものです。
- 昨日はスキンシップが嫌じゃなかったのに、今日は触れられるとしんどい
- しばらく何もないと寂しくなるのに、いざ求められると身構えてしまう
- 生理前は特にイライラして、その気になれない
- 休日は余裕があるけど、平日はまったく無理
- 夫に優しくされると少し気持ちが戻る日もある
- 「今日は大丈夫かも」と思ったのに、直前で気持ちが下がる
- 更年期やホルモン周期で波がはっきりある
感情や体調が毎日変化するように、性に対する気持ちが揺れるのは自然なことです。揺れるほど、心と体が反応しているということです。
今の距離感を少し変えてみる
する/しないの二択ではなく、距離を微調整する方法もあります。これから紹介するものの中から、取り入れられそうなものを試してみてください。
- 手をつなぐだけにする
- ハグだけで終わりにする
- 横に並んでテレビを見る
- マッサージだけにする
「その先に進まない」と決めることで、触れ合い=義務、という結びつきを弱められます。スキンシップを全部拒否するという極端さを避けられるので、夫婦の溝が深まる心配を避けられます。
- 最近疲れていることを軽く共有する
- 子ども以外の話題を5分だけ話す
- 「今日はちょっとしんどい」と短く伝える
心の距離を縮めることで、性の問題が関係の問題に発展しづらくなります。気持ちを一人で抱え込まなくて済むため、孤独感や罪悪感を軽減できます。
- 先にお風呂にゆっくり入る
- 30分一人時間を作る
- 先に横になってリラックスする
一人時間を確保することで、心の余裕を保てます。自分を後回しにすることがなくなるので、「奪われている」という感覚がなくなり、気持ちが自然に変わることもあります。
このように、選択肢は思っているよりもあります。

距離感を少し変えることで、自分を守りながら関係も守れます!
「今は考えない」という選択もある
答えを出さない時間は、逃げではありません。心を休ませるための時間です。
心が疲れ切っている時は、何も考えられないものです。一度この問題から離れることも、立派な選択です。
まとめ|セックスしたくないと感じるあなたへ
セックスしたくないと感じることは、異常でも、冷たいわけでもありません。それは、あなたの心と体が出している正直なサインです。
無理に合わせ続けることで、自分も相手も傷つけることになりかねません。「したくない気持ち」を尊重することは、自分を守る行為です。
一人で抱え込みすぎて自分の気持ちがわからなくなっている方や、誰かに気持ちを聞いてほしい方は、既婚者マッチングアプリ Afternoon.(アフタヌーン)を活用してみてください。
既婚者同士という同じ境遇だからこそ分かり合える相手と出会えます。匿名で利用できるので、普段は話しづらい話題も気軽に相談できます。
あなたが、自分自身を責めずにいられますように。
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